つまみ持ち込み自由で酒も飲めて仕事までできる!常識を超えたスペース、それが“ビジネスコート”
今回ご紹介するのは、居酒屋とか飲食店って感じでなく、強いて言うなら“場所”です。
端的にいうと、“完全セルフサービスで自由に過ごせて酒も飲める場所”といった感じでしょうか。
前から行ってみたくて昨日初めて実現したんですが、とにかくすごい体験でした。
なので写真多め、文章長めになるかもしれませんが、興味のある方はどうぞお付き合い下さい。
ことの発端は、Web冷え汁というサイトのこの記事でした。
Web冷え汁 会議室完備のセルフ酒場で打ち合わせ!都会のオアシス「ぬ利彦ビジネスコート」
これを読んで「なんだこれは!どうしても行きたい!」と思ったんですね。
ただはっきり言ってここに詳しく書いてあるので、僕がこれ以上どうこういう意味もあまりない気がするんですが、ひとまず今現在、「書かずにはいられない!」という気持ちが抑え切れないので、まぁ今回は僕視点での紹介ということでよろしくお願いします。
ぬ利彦(ぬりひこ)、この、“2014年、子供に最も付けたくない名前ベスト10”の上位にランクインしそうな不思議な名前。
サイトを見ると、
創業以来300年の伝統を持つぬ利彦は、酒卸・食品卸・不動産・システム開発まで、 お客様の求めるよい品を、こころを込めてご提供します。そしてコンピュータ・システム等を活用した効率のいいサービスを追究し、お客様のご信頼に応えて参ります 。
とのことで、要するに歴史ある立派な会社ということらしいです。
「第一ぬ利彦ビル」「第二ぬ利彦ビル」と、でっかい2つのビルを持っており、紹介するぬ利彦ビジネスコートもこの中にあります。
最寄り駅は「宝町」、エリアで言うと銀座とか京橋とかそういった一帯。

自分とは一生縁のなさそうな立派なオフィス街
まずは、先ほどの記事を読んで「絶対行きましょう!」と盛り上がった、お馴染みチミドロのナオさんと待ち合わせ、軽くひとっ風呂。

その名も銀座湯
日中の蒸し暑さもいくらかは落ち着いてきた夏の夕方、風呂上がりの爽快感といったらないですね!
心地良い風を感じながら歩くこと数分、お!ありましたよ。

創業享保二年 ぬ利彦
前を通ったら気にならざるを得ない、なかなかの存在感です。
目当ての「ぬ利彦ビジネスコート」がどこにあるかはまだわからないんですが、ひとまずビルの1階に

コミュニティストア
ってコンビニがあるので、ここでつまみを調達しましょう。

「市場みたいだ!」と行き過ぎた発言をするナオさん
主婦感覚をも持ち合わせていそうな姿勢で、鋭くお得な品を選別していきます。
前情報によると食べ物はなんでも持ち込み可、ただしお酒はダメ、ということだったので、うっかり酎ハイなどを買いそうになるのをグッとこらえ、食料を適当に見繕います。
それらを持ってレジに行くと、入ってきた方とは逆側の入り口の向こうに、

ビジネスコートの入り口が!
コンビニ直結とは便利すぎですね。
入り口からして説明が多く、さらにこのガッチャンガッチャンした入場ゲートに戸惑っていると、店長、いや、コート長というんでしょうか、優しそうなおじさんが「お酒を飲むなら入場無料だよ」と教えて下さり、無事中へ入ることができました。
ちなみに、入り口の「ビジネスコートガイド」なる案内板からおおまかに抜粋すると、ここは、
・入場料は300円(ただし17時以降はお酒を飲む人は無料)
・コーヒー、お茶、氷などはフリードリンクのセルフサービス
・食べ物の持ち込みは自由
・営業時間内であれば、何時間いてもいいし、利用の仕方は各自の自由
そんな、
・皆様に多様なスペースを提供する空間の自動販売機
である、ということらしいです。
なんだその最高な場所は!
職場の近所にあったらどれだけいいか!

豊富な備品は自由に使って、終わったら返却口へ

色々売ってる
店内はA、B、C、3つのコートに別れており、どこも広々としていて快適です

ここは1階Cコート

キンミヤのミニボトルも売ってるし

焼酎自販機もある

フリー梅干

なぜかよ〜く冷やされた缶詰類
他に、フリー柿ピーなどのおつまみサービスもあるんですが、コート長が「今日はこれしかなくなっちゃった、ごめんね」と2、3粒の柿ピーが入った容器をカラカラと振ってみせてくれ、ありつけませんでした。
いや、全然いいんですけどね。
さて、我々は2階のAコートにお邪魔することにしました。
ここがまた面白くて、中央に巨大な楕円のテーブルと、ホワイトボードがあり、会議室のような空間になっています。
さらに壁際には、

個人スペース
が。
この椅子がすごく座り心地が良く快適で、足にタイヤが付いているので飲みながらの移動も楽々。
家にも1つ欲しい!

2階もまた備品充実

スティックのりだってある
なぜなら、ビジネスコートだから。

全然申し訳なくない
むしろ酒代くらいは払わせてほしい!
しかもお酒を持ち込んだ違反者への罰金、1,000円って優しすぎ!

ガラス越しに見下ろすBコート
様々なTV番組から生きた情報を得られるスペースらしいですが、半分以上は野球。
もうどこを眺めても最高で落ち着くヒマがないっす。
けど今日はここに飲みにきたわけですし、そろそろ始めましょうね。
まずは、

生ビール自販機
でビールを購入。
レーベンブロイの生で1杯300円!

物撮りにも対応

考え事も可
見ようによっては帰る場所がなくてここでじっとしているしかない寂しすぎる男性にも思えますが、とにかく楽しくて落ち着く。
ビジネスコートだけあって、ここで本当に仕事だってできそうです。
おっと、いつまでも遊んでても仕方ないんで、乾杯しましょう!

こんなんとか

こんなんとかね

ナオさんが見つけた150円引きのトルティーヤが絶品

思わず写真を撮る前にかじってしまった、ファミマで買っておいたチキン
いや〜最高です。
慣れるまで自分がどこにいて何をやっているのかわからずソワソワしてしまいますが、それも含めて楽しいです。
風呂上がりのビールを飲みほし、お次はこちら。

ホッピーセット!
キンミヤのミニボトルが310円、ホッピーが110円、しめて420円。
慈善事業か!と突っ込みたくなってしまいますが、ここの経営、現社長が地域への貢献のために始めたもので、実際慈善事業みたいなものらしいです。
ありがたや〜。
そしてキンミヤホッピーはやっぱりうまい!
さて、ここでお誘いしていたDJのshowgunnさんが、会社帰りにそのまま合流。

押す時、誰もが笑顔になるボタン

お菓子
や、

なんと369円の200円引きで169円だった弁当!
が追加され、さらに宴の盛り上がりは加速します。
ちなみにこのお弁当はshowgunnチョイスだったんですが、さっきのトルティーヤといい、やっぱり普段DJで活躍されている方たちのディグ力はいかなる時も半端じゃないですね。
僕ももっと精進しないとなぁ。
ソフトドリンクは持ち込みできるので、

お茶割り
だって飲み放題!

いい写真が撮れた!
と盛り上がった1枚。
いい写真の基準がわからなくなってきた。

この状況
本当に脳が錯覚を起こすというか、油断すると自分たちがどこで何してるのかわからなくなる、不思議な場所でした。
ちなみに上の写真の左側に映り込んでいるのは、近所で働かれている常連らしきサラリーマンの方々。
こんなところでも仕事の話を!? と思いきや、ホワイトボードにひとりひとりワニの絵を描いて盛り上がっていました。
最高w
というわけで常識を超えたすごい店、いや、場所、「ぬ利彦ビジネスコート」。
その実体は、地域への貢献が根底にある、素晴らしくサービス精神旺盛な空間でした。
お客さんも思い思いの楽しみ方をされており、近くで働いている人が本当に羨ましい!
僕はそこまで近所じゃないけど、絶対またお邪魔したいと思います!
ちなみにこのあと、チミドロのイッチーさん、ミヤマッチさんも合流し、イッチーさんチョイスで築地の「セレクトショップ タクマ」さんというこれまた常識外れのお店にお邪魔して飲んだんですが、カオスすぎて今日という日全てが幻だったんじゃないか?と思ってしまうくらいわけのわからない、そして最高な夜になりました。



※最後の写真はshowgunnのインスタグラムより
より大きな地図で パリッコの「大衆酒場ベスト1000」 を表示
ぬ利彦 ビジネスコート - 京橋/居酒屋 [食べログ]
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