大衆酒場ベスト1000

2014年10月31日

第114回「魚介(大阪・京橋)/天然生マグロ」

オリジナルLINEスタンプが発売されました!

酒好き、かつ絵を描くことを趣味としている者として、自分なりのたぬきキャラくらい持っておかなくてはいけないだろう、ということで生み出した「酒たぬき」のスタンプです!




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日常会話はもちろん、飲みのお誘いや、やんわりとしたお断りにも便利な内容で、40絵柄入り100円!
よろしければ是非使ってやって下さい!

どうぞよろしくお願いします m(_ _)m

酒たぬき - LINE クリエイターズスタンプ(LINE STORE 販売ページ)
「酒たぬき」パリッコのLINEスタンプ|LINEスタンプ検索サイト Stampers(スタンパーズ)(LINEスタンプ検索サイト Stampers 内紹介ページ)




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使用イメージ





ついに実現!大阪ハシゴ酒編 〜その2〜

今回は、大阪ハシゴ酒編、全3回シリーズの、その2です。
その1はこちらからご覧下さい。

ついに実現!大阪ハシゴ酒編 〜その1〜 第113回「堀内酒店(大阪・天満)/おでん」


前回、大阪天満宮から天満へと北上し、2軒のお店をハシゴした我々(ラズウェル細木先生、チミドロスズキナオさん、僕の3人)は、今度は環状線で2駅、こちらもナオさんがおもしろい街だという、京橋にやってきました。




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ようこそ!こんな感じの街へ



まずは散策してみましょう。




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おお、京橋も活気があってワクワクするなー!



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アーケード街に旅館



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こういう渋い店はいくらでもある



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意外なトムヤンクン押し



で、京橋の1軒目ですが、無目的にふらふらと歩いていたら辿り着いた、




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にぎやかな一画



で、こんな店を発見しました。




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魚介」というお店



この写真だとすご〜く見えづらいんですが、ん…?




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天然ブリ刺身が10円!?



もちろん話題性も込みの日替りサービスであろうことはわかっているんですが、こういうものを見てしまうと素通りできません。
「とりあえず、入るだけ入ってみますか?」と意見が一致。
まぁ、入るだけ入って出てくることなんてありえないんですけどね。

ここ、「魚介」さんは、マグロをメインメニューとし、“ぎょかい”と書いて“うおすけ”だけあって、魚介類を中心に様々な酒の肴を揃える立ち飲み屋。
店内は大変綺麗で、比較的新しい店のようです。

さっそく店員さんに「10円のブリはありますか?」と伺うと「すみません」とのことで、まぁ当然というか、もう夜も更けてきており、残念ながら品切でした。
日替り10円メニューにありつくには、早い時間の訪問が必須でしょうね。

ですが、気を取り直してメニューに目をやると…




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安い!そしてそそる!



特にマグロは種類が多く、赤身中トロだけでなく、天身ズリ(腹身)といった珍しい部位の刺身から、ホホ肉脳天のタタキポンズ皮の湯引き胃袋酢みそ角煮チーズカツユッケなど、とにかく多種多様なメニューが揃っています!
これはマグロ好きにはたまらないですねー。

他にも“鯨も名物!”と謳われた鯨料理や、寿司天ぷら焼き物190円均一の一品料理おでんローストビーフなどなど!
これは目移りどころじゃないです。

こんな店が近所にあったらな〜。
けどここ、家から割と遠いんだよな〜。

と、嘆いていても仕方ないので、まずは一旦リセット的な感覚で生ビール(390円)を注文。
そして何はともあれ、一番の名物だという、




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天然生マグロ(290円)



を頂きます!

“10円メニュー”なんて目を引くことをやって、その実、話題先行で中身のないお店なんてのも世の中にはたくさん存在します。
しかし!このマグロが届いて我々は確信しましたよ。

「ここ、最高!」と。

見てくださいこの大ぶりの切り身!
惜し気のない量!
これなら3人でも十分堪能できますし、むしろひとり飲みで独占するのは贅沢すぎるんじゃないかってくらい。

口に入れると適度〜にほどけてゆくまったりとした身には、魚介類の王者たるマグロの旨味がたっぷり。
こんな幸せが、こんな価格で手に入ってしまっていいんでしょうか?

大阪、つくづくとんでもない街だぜ。

さらに気になったメニューを追加していきましょう。




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目ん玉煮付け(390円)



お店の目玉メニューには間に合わなかったけど、こっちの目玉は間に合った〜!
というわけで、これもマグロです。
マグロの目玉です。

魚の目玉、昔は食べられなくて大人になってから好きなったもののひとつなんですけど、独特のプルットロッとしたゼラチン質の身に甘辛いタレが絡まり、たまらなく酒に合う!
しかもまた特大で、血合いっぽかったり肉っぽかったりする部分もたっぷり付いており、かなり食べでがあります。
このままどんぶり飯にのっけて、“目玉丼”つって出してもいいくらい!
…ちょっと気持ち悪いこと言っちゃいましたかね?

いやでも、とにかく大満足な一品でした。

お次はこちら。




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鯨カツ(250円)



大阪の居酒屋は鯨料理を扱ってるところ、多いですね。
鯨が好物というラズ先生チョイスで、鯨(げい)カツを頂きました。

今や貴重でありがたい食材である鯨が、大ぶりメンチカツくらいのサイズでやってきて、なんと250円ですよ!

肉とも魚とも違う独特の風味ですが、嫌味は全くありません。
それを衣で包んでソースをかけるという、問答無用にうまいに決まってる食べ方は、なんだかスタミナが付きそうというか、身体活力が巡ってくるような気がします。
熱々をほおばって、グイッとビールで流し込む時の至福といったらもう!

最後はちょっと珍しいところが気になった、




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豆腐の唐揚げ(290円)



を。

衣を付けて揚げてという、まさに唐揚げと同様の行程で調理しているんでしょう
厚揚げ豆腐とは似ているようで異なり、サクッとした衣の中の豆腐がトロッとフレッシュです。

しかも面白いのは、味付けがソース、マヨ、ネギ、カツオ節という、お好み焼きやたこ焼き的な組み合わせというところ。
これによってまるでたこ焼きを食べているような、だけどやっぱり違って、厚揚げでもなければ、鶏の唐揚げとは味も全く別物で…、という未体験の味わいを楽しむことができました。
なんかまだるっこしく書いてしまいましたが、とにかくすげーうまかったっす!
今回大阪では“粉もん系”は一切食べなかったので(居酒屋に行くのが忙しくて)、ここで少し雰囲気を味わえたのも良かったな〜。

それにしても、ここ魚介もまた、安くて美味しくて素晴らしいお店でした!
大阪って、その気質からか、あまり古いものにはこだわらず、街も常に新しく生まれ変わっていて、そこがいい部分でもあるなんて話を聞いたことがありますが、こちらはまさにそんな新しい風を感じる名店でしたね。


さて、もう今回のメインは紹介してしまいましたが、ハシゴ酒は続きます。

次はここ!




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丸一屋



丸一屋」さんは大阪にいくつか支店があり、その京橋店です。
模範的な大衆酒場という雰囲気が好ましく、是非行ってみたいと思っていて、ナオさんの先導によって辿り着きました。




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外看板



大阪の大衆酒場では、ビールの大瓶が300円代に抑えられていることが多く、それと比べるとちょっとだけ高いですね。
って、全然高くもないんですけど。
完全に感覚が麻痺してきてます。




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大衆酒場は全国共通!と思わせる安心感のある店内

ここで頂いたものは、




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ハモの梅肉ダレ(値段忘れ)



関西といえばハモやフグが東京よりも気軽に食べられることも羨ましい点。
ハモってパッと見淡白なようだけど旨味の固まりなんですよね。
あっさりとした梅肉ダレがベストマッチ。




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こいも煮(260円)



癒される…。
ホッとする、の“ホッ”の部分をそのまま煮付けました、というような優しさ。
“こいも”がひらがななのも愛おしい。




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肉じゃが(320円)



こちらはラズ先生の“肉じゃがにおける関西、関東の食材の組み合わせ、及び味付けの違いと分布”という研究の一環で頼まれたもの。
というと大げさですが、こっくりと甘めの汁が染みたじゃがいもなどの素材と、関西らしい牛肉の組み合わせが、これまた優しい〜美味しさでした。

さらに最後の方はもう、




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カニグラタン(370円)



とか、




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チーズクラッカー(260円)



とか、もはやどこででも食べられそうなものもつまみに飲んでましたが、ここは大衆酒場、その時食べたいもの、飲みたいものを頼むという意味では、だんだん土地に馴染み、正しい姿になりつつあったのかもしれません。




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白い割烹着の店員さん



たちが甲斐甲斐しく働く丸一屋さん。
ここも本当にいいお店だったな〜。
ご馳走様でした!


はい、これで4軒。
翌日は昼間から、今回大阪に来た目的でもあるイベント「居酒屋パリッコ」もあることですし、そろそろ帰って寝た方がいいことはわかってるんですが、そうなってからもう1軒だけ寄りたくなるのが飲兵衛の性。

もうちょっとだけ探してみましょう。




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時間を追うごとに



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ディープさを増す



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京橋の街



やがて目に止まったのは1軒の寿司屋。

ラズ先生の「最後にちょっとだけ寿司をつまんで締めるというのは?」という提案に、普段ナオさんとふたりで飲んでたら頭の片隅にも浮かばない行動も、「それしかないですね!」という気になります。
なにしろ今日、ここまで驚くほど安く済んでるし。

というわけで、京橋の「すし政」さんへ。

ちなみに大阪には天満を本店とする、すし政というお寿司屋さんがいくつかありますが、ここは“○○店”という表記もなく、関係性は定かではありません。

我々は奥のこじんまりとした小上がりの座敷に通して頂き、まずは




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お通し



を。

魚卵が練り込まれた、いわゆる子持ちこんにゃくというやつでしょうか。
精神が完全に大衆酒場モードになっているゆえ、いきなりの一仕事なされた品にクラクラします。

日本酒を冷やで頂きつつ、じっくりと寿司を吟味、注文。
やがて皿に盛られて出てきたのが…、




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ギャー!キラキラしすぎて目がつぶれる!



この美しい寿司たち!
上からさばかんぱちうなぎで、全て一貫200円

翌日のイベントのトーク中、ラズ先生は「大衆酒場のつまみは、安心感があってそこそこうまければいい。すし政の寿司みたいにうますぎなくてもいい。」とおっしゃられており、その言葉が最大の証明ですが、本当にうまい!!!

この締めが、夢のような1日の“夢感”をさらに決定付けましたね…。

またラズ先生は、名著「う」で、鰻だけをテーマに単行本を4巻も描いてしまった鰻通としても有名ですが、そんな先生と同席させて頂き、関西風に焼き上げたうなぎを味わえるというのもまた“夢感”に拍車をかけます。
関西風の、腹開きで蒸さずに焼き上げる鰻は、カリッとフワッが交錯する魅惑の食感と香ばしさのあと、甘いタレと濃厚な旨味のハーモニーが官能的。
これを味わってしまうと鰻は“関西派”にならざるを得ないというほどに美味です。

僕の大好物であるカンパチは甘〜く脂が乗ってこれまたたまらなく、丁寧な仕事のなされた鯖も最高です!

ちなみに見ての通り、ひとり1種類ずつ食べ進むと、それぞれのネタが一貫ずつ残ってしまう構成でやってきた寿司ですが、最後に「みんな絶対あれが食べたいんでしょ?」「じゃんけんにします?」「いや、ひとまず一度、せーので食べたいネタ指さしてみよう!」ということになり、実際「せーの!」で指さしてみると、3人見事に違うネタだったのもおもしろかったです。
結果はラズ先生鰻、ナオさん鯖、僕がカンパチだったんですが、そのくらいどれがダントツとかではなく、どれも美味しかったということでしょう。


というわけで、大阪の第一夜はこれまで。
この日はさすがに、計5軒で解散となりました。

大阪編は次回まで続く予定で、次回はこの翌日の昼酒編をお送りしようと思ってます〜。
よろしくどうぞ!


■今回行った店■

・魚介(京橋)
・丸一屋(京橋)
・すし政(京橋)


その3へつづく




魚介 京橋店 (ウオスケ) - 京橋/居酒屋 [食べログ]
住所:大阪府大阪市都島区東野田町3-2-15
電話:050-5570-6353
アクセス:JR西日本、京阪電気鉄道京阪本線、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線京橋駅

丸一屋 - 京橋/居酒屋 [食べログ]
住所:大阪府大阪市都島区東野田町4-9-12
電話:06-6352-1728
アクセス:JR西日本、京阪電気鉄道京阪本線、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線京橋駅

すし政 (すしまさ) - 京橋/寿司 [食べログ]
住所:大阪府大阪市都島区東野田町3-8-12
電話:06-6351-9375
アクセス:JR西日本、京阪電気鉄道京阪本線、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線京橋駅




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ヤングアニマル嵐 No.10(2014年9月5日発売)

「僕らはみんな、生きている」というコーナーにて、パリッコがお酒や居酒屋に関するインタビューをして頂き、その内容を元にしたコラムが掲載されます。
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posted by パリッコ at 11:25 | Comment(2) | 第101回〜第125回
この記事へのコメント
千日前の正宗屋も行っていただきたかった、、、絶対好きなやつだと思います。
にんにくのきいた牛すじを押し焼きした「すじ焼き」
すじ肉、根菜を巾着袋に詰めて煮込んだ「巾着」
等、常連から飛び出るワードを拾って注文する裏メニューのどれもがうまい。
刺し身もおでんもあり。
酒飲み御用達の"カステラ"もオススメです
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270202/27057097/
Posted by 三行半蔵 at 2014年10月31日 11:41
>三行半蔵さん
うおお、ありがとうございます!
行きたい居酒屋リストにきっちりメモさせて頂きます!
カステラ、噂には聞いたことあったのですが、次に大阪行った時は必ず味わいたいです。
Posted by パリッコ at 2014年11月21日 10:37
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