大衆酒場ベスト1000

2014年12月05日

第116回「だるまさん(田無)/白モツ」

本編の前にちょっとお知らせ

少し前、以前からファンだった、デイリーポータルZなどでお馴染みのライター、玉置豊さんと知り合わせて頂く機会がありました。
しかも、光栄にもそんな玉置さんと飲む機会を重ね、ありがたすぎることに、それが記事になったものが立て続けに2つ公開されました。

酒場立ち飲みバルバール|お店紹介ファイルNo.004 石神井公園の奇をてらわない焼き鳥屋 ゆたか

しみったれた先輩におごられるツアー - デイリーポータルZ:@nifty

前者は僕が大好きな地元の焼鳥屋「ゆたか」さんを紹介しつつ、そこで2人でケチくさい話を延々としたという記事。
後者は、お馴染みのチミドロスズキナオさん、そしてライターの大坪ケムタさんも加わって、とあるルールの元に、相当しみったれたハシゴ酒ツアーをしたという記事。

結局どちらもしみったれた内容なのですが、玉置さんの手腕によって読み応えのある素晴らしい記事に仕上がっていますので、よろしければ是非!




地味な街にも名店はある!白モツ串が絶品の駅前酒場

自分の住む東京都内を中心に、ふらふらと気ままに巡った居酒屋を紹介しておりますこの連載ですが、9月からの約2ヶ月半、甲府→甲府→大阪→大阪→大阪って感じで、珍しく東京以外のお店が続きました。

今回は、そんな風にいったん全国レベルにまで広がった視野をギューン!とマイナーな場所にズームインさせまして(Googleマップのイメージ)、“田無”にあるお店をご紹介したいと思います。

田無(たなし)は、東京都西東京市に存在する駅で、ない方には全く馴染みがないことでお馴染み“西武新宿線”で、新宿から16駅下ったところにあります。

まぁ、聞いたことないですよね?
昔の人もよくこんな名前付けたもんだなっていうか、“田有”ならまだしも、「田んぼがないから田無」って、他になんかなかったのか?って感じがします。
だってそんなら、“山無”でも“海無”でも“人無”でもなんでもいいわけじゃん!
まぁ、田んぼがないからっていう由来自体、僕が勝手に想像してるだけなんで、あんまり史実に基づいて突っ込んできたりはしないで下さいね。

とにかくそんな、全国的に見て知らない人の方が圧倒的に多いであろう街、田無ですが、この界隈では割と栄えてる方なんです。
スカイタワー西東京」なんて、スカイツリー東京タワーのいいとこ取りを狙ってしまったような(実際は1989年からある)ランドマークもあったり。
まぁ僕ら西東京の人間にとっては、この塔は昔っから“田無タワー”でしかないんですが。

そういう街ですので、当然地域の人たちに密着した居酒屋はたくさんあって、まだ何度も飲みに行ったことがあるわけじゃないんですが、近場のわりに掘りがいありそうだな〜なんて注目しているわけです。


先日、以前も一度所沢の「百味」にご一緒したお友達のDJ、MAKI SHIMODAさんと、妻、僕の3人で、田無で飲もうという話になりました。

一軒目は、以前江古田店を紹介した名店「あぶさん」の田無店へ。




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駅からちょっと離れた高架沿い



こちらで割と早めの時間から、




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相変わらずクオリティーの高いもつ焼き



や、




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田無店もやはり手加減なしのナカの量



を誇るホッピーなんかでいい気持ちになり、自然と「せっかくなんでもう一軒行きましょう〜」なんてことになって、選んだのが今回ご紹介する「だるまさん」です。





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だるまさん



田無駅南口に広がるちょっとした繁華街の中にあり、駅から歩いて15秒くらいのもんでしょう。
見ての通り、このままポストカードにしてデスクの壁にさりげなくピンで留めておきたいような、素敵な雰囲気の入り口が目印です。

で、このお店は、入店までのアプローチからしてすでにいい!
まず上の写真ののれんをくぐったら、




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階段で2階へ



すると…




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こう

いきなりドアがあるんじゃなくて、いったん廊下になっていて、通常ならば道路に面してあるような木製の引き戸であらためて仕切ってあるんです。
ちなみに廊下の奥はトイレ。

この木戸をカララと空けるワンクッションがあることによって、ビル内居酒屋でありながら、味わいのある大衆酒場の空気感をきちんとたもってるんですよね。
居酒屋の醍醐味って、壁一枚、戸一枚挟んだ外と中の空間が隔絶されていることによる、日常から非日常への疑似トリップにあると思うんです。
そんなお客さんの気持ちをちゃ〜んと心得ておられるこの店作り、最高っすよね。

ではいよいよ非日常へと突入していきましょう。

木戸をくぐり抜けて入店。
なかなか広くて、最大で50人くらいは入れそうな店内です。

ふと入り口横を見ると、




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こんな光景



ほらね、もうどこか東北地方の、あらくれた肉体労働者たちが日々の疲れを癒しに集まる、ひっそりとした酒場に迷い込んでしまったような気分になってきたんじゃないですか?
肩に積もった雪をさっと払い落としたら(降ってなかったけど)、店内隅のテーブルへ着席。

大変活気があり、大将、女将さん(?)、さらに若い女性店員さんが2名、きびきびと忙しそうに働かれています。
あ、こりゃ〜間違いなくいいお店だ!

ホッピーセット(380円)と、ひとまず




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ほうれん草おひたし(380円)



あたりを。

ここで一息つき、ゆっくりと、味のある店内を見回しまてみます。




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カラー分けされ、ピシッと揃った短冊メニューが心地良い



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カウンターには美女たちの写真がズラリ



これなら人恋しい夜のひとり酒も寂しくないですね!




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壁の一画にサインコーナー



1枚だけ判読できるのは「ギャンブルレーサー」のイラストが入った、漫画家、田中誠先生のもの。




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この桜の絵も味わいがあってすごくいいなー



さて、このお店には“名物”といわれる串があるんですが、ちょっと勿体ぶって、先に他のものから紹介していきましょう。




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トンツクネ(150円)ナン骨(120円)



ツクネ、そりゃ〜もちろん大好物ですが、それを一番好きなお肉“トン”で作られちゃ〜頼まないわけにはいきません!
カリッと炙られた香ばしさにごまの香りも加わり、噛み締めると豚の旨味がジュワッと。
たまんないっす…。

ナン骨ももちろんうまく、丁寧に焼かれたこの2串を味わっただけで、お店への信頼感は間違いないものに。




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ししとう(130円)



野菜串だってこの通りの仕上がり。
立派な一品料理です。

ここらでホッピーのナカ(200円)を追加し、




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あまえびから揚げ(480円)



串焼きがあんなに見事なら、他の料理もそりゃうまい。
頭ごと食べられる甘海老の唐揚げは、旨味と香ばしさでホッピーが進みすぎる一皿!




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ジャガバター(280円)



好きなんですよね。
赤いプチトマトは菜の花にとまった蝶々かしら?
なんて可愛らしいんでしょう!失神するかと思いました。




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おしんこ(380円)



見た目より満足感優先!って感じで、ケチケチしてなくていいですよね。


さて、では最後に、先ほど言ってた名物をご紹介!
それがこちらの…




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白モツ(1本120円)



特にタレが人気らしいですので、タレで。

これがも〜、ただでさえ信頼度の高まりきっただるまさんにおいても、ちょっとびっくりしてしまうレベルの高さ!
パリッとした皮目の口当たりの直後に、ふわっふわ〜の夢食感が広がり、そして素材本来の甘味を絶妙に引き立てる甘辛いタレ!

シロって、処理が不十分だと臭みが残ってしまったり、逆にやりすぎると身までペラッペラになってしまったりして、もつ焼きにおいてその腕前がすごく問われる部位のひとつだと思うんですよ。
しかしこちらのモツは素材、処理ともに理想的(なんか偉そうですが、そうに違いないので)。
感動するほどにシロがうまかった店というのは意外と少ないんですが、新たにそのリストに一店増えたことが嬉しい限りです。
なかなかそんじょそこらでは出会えない美味、ここに来たら是非頼んだ方がいいメニューといえるでしょう。


いや〜、どんな街にも名店ってあるもんですね。
今後、もしもあなたが田無に行くような機会が訪れたら、よければその地にだるまさんがあるということを思い出して下さい!

ではまた〜。




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帰る頃には超大盛況でした





だるまさん
住所:東京都西東京市南町4-1-15
電話:042-467-2528
アクセス:西武新宿線田無駅




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posted by パリッコ at 09:57 | Comment(0) | 第101回〜第125回
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