大衆酒場ベスト1000

2015年01月08日

第118回「錦(雪が谷大塚)/ピリ辛玉子焼」

アンビエントな空気感が心地良い大衆中華食堂

あけましておめでとうございます。
今年も「大衆酒場ベスト1000」をよろしくお願い致します。


さっそくの告知で申し訳ないのですが、この度「週刊アサヒ芸能」という雑誌で新しく始まった「一杯酒場」という、居酒屋を紹介する連載コーナーで、文章を担当させて頂くことになりました。




0108_00.jpg



現在発売中の2015年1/15号には、すでに2回目が掲載されています。
いつまで続けられるかはわからないんですが、やらせてもらう以上全力でがんばりたいと思いますので、もしよろしければご覧下さい。


さて、それでは2015年第1回目の「大衆酒場ベスト1000」スタート!


先日、仕事の関係で“雪が谷大塚”という駅に行く機会がありました。

「○月○日○時、雪が谷大塚の改札前に来て下さい」と言われて「はい!」と返事したはいいんですが、全く初めて聞く名前です。
調べてみると僕にとって未開の地域、東京のずいぶん東側にある、東急池上線の駅のようです。

おお、これはどう考えても生まれて初めて降りる駅だ!
無性にワクワクしてきたぞ!

というわけで当日、時間通りに雪が谷大塚へ向かい、粛々と仕事をこなしまして、夕方のちょっと早い時間に終了。
「お疲れ様です!さて、か〜えろ!」などとなるはずがなく!浮き足立つ気持ちに足をもつれさせながら、初めて来た街をブラブラしつつの居酒屋探索開始です!


まず駅前を一通りうろついてみますが、かなりこじんまりとした、静かな街ですね。
駅前の商店街の規模も大きくなく、それがまた落ち着きます。




0108_01.jpg
ただし田園調布は近い



0108_02.jpg
電車の車庫がある街なのかー


あ!あそこの店!







やってないけど、めちゃくちゃ良い佇まいですねー。
白地に赤と緑でデザインされた看板、雰囲気あります。
(車や道路標識が邪魔すぎる下手くそな写真ですみません)

さらにここ、




0108_04.jpg
家庭料理 茶の間



右側のお店ですね。
最高に入ってみたい、かっこいい外観をしているんですが、




0108_05.jpg
う〜ん…



残念ながらもう営業自体されてなさそうな雰囲気です。
時間が早いので確かなことはわからず、情報お持ちの方は是非お寄せ下さい!

ママのシールのことなら、




0108_06.jpg
ママシール.センター



一応駅前を一通り歩いてみまして、天狗や魚民、一軒目酒場、やきとり倶楽部なんかのチェーン店がいくつかありますが、そんなに居酒屋も多くないですね。
そんな中、一番雪が谷大塚らしい、この街ならではの大衆酒場っていうと、店構えからたぶんここっぽい気がします。







開いた入り口からちらりと中が見えましたが、ピカピカのカウンターが奥まで続いていて、カウンターで店員さんが仕込みをされており、きっと良いお店に違いありません。

ただここもオープン前ですね。
開店を待ってまで入るという気分ではないので、次の機会に来たいお店として覚えておくことにしましょう。

となると、入り口横のお店のロゴをそのままTシャツにしたい







か、店頭の情報量がやたら多い







のどちらかだな。

錦の方は、外に張り出されたメニューにちょっとしたつまみやサワー系なんかもあります。
ガッツリご飯が食べたいわけではないので、今日はこちらにしてみましょう。


というわけで、「」さんへ入店。

ひとまず、ハイサワー レモン(350円)を注文します。




0108_10.jpg
サービスのザーサイとともに



嬉しいですね。
絶妙に塩辛いこのザーサイだけでレモンサワーが空いてしまいそう。

ちびちび頂きながら、ゆっくりとメニュー、そして




0108_11.jpg
店内



を眺めてみます。

メニューは店内の壁にぐるりと。
さらに日替りのホワイトボードも充実しています。
中華料理が中心ですが、居酒屋風一品つまみもたくさんあって、ラーメンは550円
一番安いのが納豆とみそ汁で、それぞれ100円
お酒は瓶ビールが550円サワー類が350円から、日本酒ワインなんかもあります。

壁側の椅子は赤いシート張りなのに、反対側には蕎麦屋風の椅子が置いてあるのがどこか微笑ましいです。
緑とグレーを交互に配置したタイル張りの床もおもしろい。
テーブル数席の店内はどこを見てもピカピカ、とても清潔感があり、白髪のスリムな大将がすごく真面目な方だというのが想像できます。

時間帯のせいか先客は男性1人。
遅い昼食か、早い夕食か、なにか麺ものと瓶ビールを取っておられましたが、サッと食べて帰っていかれました。
すると店内には大将と自分だけとなり、ものすごく静かな時間が流れます。

ポテトサラダと、名物とある餃子を注文しました。




0108_12.jpg
ポテトサラダ(350円)



はすぐに到着。
酸味より甘味のオーソドックスな味付けで、とてもうまい。

しばらくすると温まった鉄板からジャー!っと派手な音がし始めました。
静かな店内に響き渡る餃子を焼く音、香ばしく立ちのぼる湯気の香り、なぜか贅沢な気分になります。




0108_13.jpg
餃子(400円)



若干小ぶりですが、ひとつひとつがぷっくりとして、ニラとにんにくがしっかり効いた餡がたっぷり、皮はカリッとしつつモチモチ。
街の中華屋さんの、正しく丁寧な餃子、という感じで、めちゃくちゃうまいっす!




0108_14.jpg
ウーロンハイ(350円)



レモンサワーは早々に飲みきってしまったのでおかわり。
ジョッキがキンキンに凍っており、熱々の餃子との相性が最高!

パクパクゴクゴクと飲み進め、餃子をひとつ残してウーロンハイも飲み干してしまいまいた。
「ちょっと一杯」なら、ここで餃子をポイッと口に放り込んで切り上げるのがスマートなのはわかっています。
しかしこう居心地が良いと、どうしても「もう一杯だけ」と未練がましい気持ちを抱いてしまうのが酒飲みというもの。

最後に




0108_15.jpg
日本酒(450円)



を追加させて下さい。

落ち着いた青と白、そして白鹿のロゴマークがキュートな徳利とお猪口ですね。

「もう一杯」といいつつ、チビチビ飲んで長持ちさせようという魂胆が見え見えな部分、共感して下さる方がいると信じています。

しかしここで、我ながら酒を飲むのが下手というか、




0108_16.jpg
餃子1個とお銚子1本



というシュールな状況に陥ってしまいました。

で、少し悩んだあげく、「え〜いもう一品!」と頼んだのが、




0108_17.jpg
ピリ辛玉子焼(350円)



これが超〜好みだった!

平らに丸く成形された玉子焼きは、塩とコショウが味のメインの、大衆中華風。
シンプルがゆえに玉子の濃厚さが感じられ、大好きなメニューなんですよね。
そこにネギがパラパラと入り、トロッとした口当たりの中にアクセントを加えます。




0108_18.jpg
ピザのようなカット



も食べやすいし、家ではわざわざこういうことやらないので、そこがまた嬉しかったり。

ちなみに“ピリ辛”とは書いてありますが、数口食べてみたところ、そこまでじゃないです。
そりゃあコショウの味は感じますが「これでピリ辛は言いすぎなんじゃないの〜?」なんて思いながら、けどまーこういうお店のメニューはお子さんたちだって食べますからね。
「うんうん、街の食堂のピリ辛、やっぱこれくらいがちょうどいいのかもな」なんて、ニコニコして食べていたら、ピリッ!と刺激的な辛さが。




0108_19.jpg
ネギに紛れ込んで青唐辛子



が入ってるじゃないですか!
ここに当たると、お子さんには注意が必要ってレベルで、けっこう本格的にピリ辛ですよ。
僕は青唐辛子大好きなんで嬉しい誤算。
まったりとした中の爽やかな刺激が最高で、またこの玉子焼きを食べに雪が谷大塚までやって来たいな〜と思うほどでした。

これをお酒とともに堪能し、こんどこそバッチリ良い締めとなりました。


最後までアンビエントな空気が流れ続け、とてもゆったりとすごさせてくれた錦さん。
新年ボケのゆるいモードとも相まって、最高の酒タイムだったな〜。




0108_20.jpg
また来ます!



というわけで、新年1回目の更新でございました。

今年ものんびり、気の向くままに酒場に出向いて、この連載を続けていければと思ってますので、あらためましてよろしくお願いします!





住所:東京都大田区南雪谷2-14-12
電話:03-3720-0405
アクセス:東急池上線線雪が谷大塚駅




オリジナルLINEスタンプが発売されました!

酒好き、かつ絵を描くことを趣味としている者として、自分なりのたぬきキャラくらい持っておかなくてはいけないだろう、ということで生み出した「酒たぬき」のスタンプです!

1017_01.jpg


日常会話はもちろん、飲みのお誘いや、やんわりとしたお断りにも便利な内容で、40絵柄入り100円!
よろしければ是非使ってやって下さい!

どうぞよろしくお願いします m(_ _)m

酒たぬき - LINE クリエイターズスタンプ(LINE STORE 販売ページ)
「酒たぬき」パリッコのLINEスタンプ|LINEスタンプ検索サイト Stampers(スタンパーズ)(LINEスタンプ検索サイト Stampers 内紹介ページ)


1017_02.jpg
使用イメージ



告知

新しい本を作りました!

kenkyu_book_1_180.jpg
酒の次にカレーが好きなパリッコが、コンビニ、スーパー、百均などで"100円台"までで手に入るレトルトカレー"54種類"を食べ比べ、徹底レビューしました!!!

「安レトルトカレーの研究(1)」
文と絵 / パリッコ

¥500(税込)
A5判・計44ページ
2014年7月6日発行

詳細、購入はこちらのページ




























  




posted by パリッコ at 12:49 | Comment(2) | 第101回〜第125回
この記事へのコメント
いつも楽しく拝見しています。
パリッコさんと同様、西武線沿線に住んでいますので、非常に参考になります。
私自身は、勿論、住まいの近辺、池袋・練馬・石神井辺りや、仕事柄、四谷・麹町辺りの大衆酒場も行きますが、町屋、田端辺りのDEEPな店を、現在は攻めております。
これからも、頑張ってくださいね。
Posted by 大雑把 at 2015年01月08日 14:55
大変励みになるお言葉をありがとうございます!
西武線沿いならば、どこかですれ違っているかもですねーw
僕もDEEPな街をもっと攻めていきたいと思ってるので、精進していきたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。
Posted by パリッコ at 2015年01月09日 12:36
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。