古都鎌倉への小旅行で、あえて立ち飲み屋をハシゴ酒
ゴールデンウイークに、夫婦で鎌倉へ旅行に行ってきました。
前にも書きましたが、好きなんです、鎌倉。
で、今回はどんな飲み方をしてきたかというと、あえて立ち飲み屋を重点的に回ってみました。
完全に僕の趣味であり、付き合わされた妻にしてみたらたまったもんじゃないと思うんですが、そこはもう謝るしかありません。
というか、全部のお店に付き合ってくれたことにただ感謝です。
ともかく、ちょっと高級な飲食店が多そうな、そして昼間にぎやかな観光地だけに意外と夜は早そうな、そんなイメージのある鎌倉にも、元気な大衆的立ち飲み店がちゃ〜んとあったということを発見できた道中でしたので、そのあたりをレポートしていけたらと思います。
鎌倉に到着し、まず向かったのは駅の西口。
鶴岡八幡宮へと続く参道、そして観光のメインストリートである小町通りなどがあるのとは逆の、少し落ち着いた方面です。

東口と比べ、ずいぶんのんびり
駅前から、昔ながらの商店街のようでいて実はハイセンスな雑貨屋なども並ぶ「御成通り」が南へ伸びています。
で、その通りに「高崎屋本店」さんという一軒の酒屋がありまして、ここの裏手に、かなり目立たないんですが、実は角打ちスペースがあるんですよね。

広さは2畳くらい
酒屋さんなので美味しいお酒が種類豊富に安く揃い、自分が観光地にいることを忘れてしまうようなアットホームさもあり、すっごく良いお店です!
ただここでは漬物1皿と、鯖の“へしこ”をつまみにビールと日本酒を一杯ずつ、いきなりここをメインに記事を書けるほど長居はしなかったので、また何度か通い、機会があればあらためてご紹介させてもらおうかと思います。
軽く飲んだらこんどは東口に移動。
たくさんの土産物屋や飲食店の並ぶ

小町通りへ
すごい混雑です。

世界最高の賞を!

90年代的雰囲気も残る

2階に存在
色んなお店があって、歩いてるだけで楽しいな〜。
で、ここを突き当たりまで進むと、鎌倉でも最も有名な神社のひとつである鶴岡八幡宮にたどり着きます。

威厳すごい
せっかくですから鎌倉での道中が良いものになるよう、お参りをしておきましょう。
って、さっきすでにもう飲んじゃってるけどね!
……はい。
つつがなくお参りを済ませ、振り返って階段の上から駅方面を見ると、海までまっすぐ参道が伸びていることがよくわかります。

壮観

あ、野生のリス!

んなんぎ
では、ここから駅までのちょうど中間くらいの位置に次に目指すお店があるので、また鎌倉駅方面へと戻ることにします。
だんだん日の傾きかけてきた鎌倉の街をのんびり散歩しながら5分ほど歩き、ちょっと裏通りに入って、こんな建物の前に到着。

なんの変哲もない雑居ビル
しかし階段の下に見逃せない看板があります。

立ち飲み屋なのに“文庫”?
どうでしょう? イラストにもなんともいえない味わいがあるし、妙に気になってしまう看板じゃないですか?
ここ「ヒグラシ文庫」さんは、鎌倉と大船に店舗を持つ立ち飲み屋さんで、名前通り店内にはたくさんの本が並び、また精力的に音楽イベントなども開かれている、ちょっとカルチャーっぽい側面も持ったお店だそうです。
少し前にその存在を知り、近くへ行った際には必ず寄りたいと思ってたんですよね。

階段を登り

2階へ
おお! すぐ右手に縄のれんがかかっているのがお店のようですが、建物の2階自体が何軒かの飲み屋が集まる横丁のようになっています。
なんてワクワクするスポットだ!
ここ、今後の鎌倉観光の拠点と考えてもいいんじゃないでしょうか!?
まぁそんなこと考えるのは僕だけかもしれませんが…。

入店
先客は静かに飲まれている紳士1人。
店内には、しっとりとした女性ボーカルのピアノ曲が流れています。
どうやら浜田真理子さんという方のCDらしく、めちゃくちゃお店の空気と馴染んでいて、たまらない雰囲気!

メニュー
こちら、何人かのメンバーによるローテーションでお店を営業されているらしく、メニューは日ごとにけっこう変わるそうで、今日はこんな感じでした。
小町通りからも近い鎌倉の一等地でこの安さ!
どれもそそられます。

カウンター上
にはこのように、その日のおつまみがずらりと並び、これまた悩みを加速させますね。
ひとまず何か飲みながら考えましょう。

正統レモンサワー
生レモンの風味がすごく濃く、また強炭酸を使われているそうで、ものすごく飲み応えのあるレモンサワー。
ちなみにメニュー表のひとつ下にある「まかないサワー」とは何か聞いてみたところ、このレモンサワーよりも焼酎を濃くしてあるものだそうです。
しかもまかないの方が50円安い。
こちらのレモンサワーの前の“正統”は、その差からきてるのかな。
とりあえず、まかないサワーはハシゴ酒には危険そうなので今回は自粛しておきました。

トンブリ・コンビーフ珍味(250円)
こんな名前を見つけてしまっては頼まずにはいられない興味深い一品。
味はマヨベースで、刻まれた玉ネギとトンブリ、コンビーフが和えてあるのかな。
その組み合わせから想像するよりずっと上品な味わいで、レモンサワーにぴったり!

イワシ酢〆お刺身(300円)
ダンディーなマスターが黙々と捌いておられたイワシの酢締め。
淡〜い締め加減で、よく脂が乗ってトロリと甘く、めちゃくちゃうまいです!
これらをじっくりと堪能していると、先客の常連さんが先に帰られました。
ふと空いた席の方に目をやると、

この西日の感じ

理由もなく泣けてくる
これから夜が更けるに連れて活気に包まれ、また違った表情になっていくんでしょうが、オープン間近のこの静かな時間は、こちらのお店の醍醐味のひとつに違いないと感じました。

金宮 水割り(300円)
うすはりグラスの口当たりがいいですね。

天むす風おにぎり(200円)
ラップにくるまれてパツンパツンの見た目に愛嬌があります。
天むす風というから揚げ玉でも使ってるのかと思ったらそうではなく、素揚げ(?)した桜エビがたっぷり入り、すごく良い風味、かつ優しい味です。

日本酒(300円)、春キャベツ浅漬 桜花入(200円)
最後はほんのりと桜の香る浅漬けと、日本酒で締め。
ごちそうさまでした!
何もかもが手間を惜しまず丁寧で、とっても良い時間を過ごせるお店だったなぁ、ヒグラシ文庫。
是非また来たいし、大船のお店にも行ってみたいと思いました。
ちなみにこの後、鎌倉駅からすぐの場所にあるこんなレトロなアーケード商店街

丸七商店街
の
という立ち飲み屋におじゃまし、

タケノコの天ぷら(250円)
などを頂きつつ、文字通り昇天した次第です。
いや〜鎌倉、余裕でできたな〜! 立ち飲みハシゴ酒。
こういう土地に行くとつい貪欲に「何が何でもうまいもの、名物っぽいものを食べなくては!」と思ってしまいがちですが、今日みたいなゆる〜い道中はとても楽しかったし、結果たくさんの美味しいものと出会えました。
とても良かったので、みなさんにもおすすめしますー。

ヒグラシ文庫 - 鎌倉/バー・お酒(その他) [食べログ]
住所:神奈川県鎌倉市小町2-11-11 大谷ビル2F
電話:080-2561-7419
アクセス:JR横須賀線鎌倉駅・江ノ島電鉄鎌倉駅
天昇 - 鎌倉/立ち飲み居酒屋・バー [食べログ]
住所:神奈川県鎌倉市小町1-3-4
電話:0467-22-6099
アクセス:JR横須賀線鎌倉駅・江ノ島電鉄鎌倉駅
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