巨大な羊の肉塊を一心不乱にむさぼる貴重体験!
池袋駅の北口一帯は、本場の方々が経営するお店が多数集まる、ちょっとした「中華街」状態になっています。
と、この連載のものすご〜く初期、第9回の「楽楽屋」さんの時に書きました。
このあたりには他にも好きな中華屋さんがたくさんあるので、定期的に紹介していこうと思っていたんですが、なんとなく機会がないまま、なんと約130回ぶりの登場となってしまいました、池袋北口中華街。
「楽楽屋」も羊肉の美味しいお店でしたが、今回ご紹介する「聚福楼」さんはさらにインパクト絶大!
まだご存知でない方にはきっと驚いてもらえると思うので、ぜひお付き合いくださいませ。m(_ _)m
さてこの夏、第134回、第135回の関西ツアーでご一緒させてもらった漫画家のスケラッコさんが、池袋の「ポポタム」さんというお店で個展を開催するため、こんどは東京にやってこられました。
もちろん僕も見に行ったのですが、そのあたりのことはこのへんに書いたりしましたのでよろしければ。
で、スケラッコさんが上京されている期間に、せっかくなのでタイミングを合わせて飲み会をしましょう! ということになりました。
池袋といえば僕にとってはなじみ深い街ですし、だからこそ「う〜んう〜ん」と、お店選びには頭を悩ませたのですが、今回ちょっと人数が多くなりそうだったので「あ、それならあそこに行ってみたい!」と思い出したのが、今回ご紹介する聚福楼。
実は未訪のお店だったのでいきなり提案するのもどうかとも思ったんですが、ずっと気になっていたし、またとないチャンスということで行ってみることにしました。
そしたら、ま〜すごかった!
ここからは怒涛の肉祭り的展開になりますので、極度にお腹が減っている方はご注意ください。
お店はこういった、

なんてことない雑居ビル
の4階にあります。
エレベーターに乗り込み、チーン! と扉が開くと(そんな音が本当にしたかどうかは失念)、いきなりものすごい活気!
お客さんも中国の方が多いようで、一気にここが日本とは思えない空気感の中に放り込まれます。
そして、ものすっごい暑い!
そんなに広くない店内には所狭しとテーブルが並び、全ての席でガンガン炭火を炊いているので、空調が追いついてないんですね。
ここ、好き嫌いが別れるポイントですが、結果から言って僕は、あっつい中でビールをガブガブ飲みながらガツガツ肉を食らう感覚、かなり好きでした。
が、「わたくし、お汗をかくなんて滅相もございません」というタイプの方は、冬にでも行ったらいいんじゃないでしょうか。
さてさて、この日のメンバーは、スケラッコさん、漫画家の谷口菜津子さん、ミュージシャンあらためコンビニかけ合わせグルメ研究家のディスク百合おんさん、偶然大阪から東京に来ていた友人のyamacotさん、そして僕と妻の計6人。
タイトルにある通り、お目当てはびっくりするくらいでかいと聞いている「羊肉の丸焼き」なわけですが、メニューを見てみると、
・背中の焼き(3,800円)
・足の丸焼き 前足(4,600円)
・足の丸焼き 後足(5,800円)
と3種類あります。
加えて、兎の丸焼き(4,600円)なんてのもあるんですが、けっこうそのままの姿をしているので食べるのにはなかなか勇気がいりそう。
そこで店員さんにおすすめを伺い「6人ならこれを頼んで、足りなかったら追加するのがいいだろう」ということで、4,600円の前足を注文することにしました。
同時にビールをピッチャー(値段忘れ。ちなみに生は480円)で頼み、しばし待っていると、目の前に運ばれてきたのは……

!!!!!!!!!!

想像以上の肉塊!!!!!!!!!!
す、すごすぎません!?
飲食店でこんなでっかい肉の塊見たの、あきらかに初めてっす。
しかも羊肉、ラムですよ!?
こいつはブチ上がらざるをえません!!!

あまりの衝撃にうっとりしてしまうディスク百合おんさん
肉が巨大すぎるからか、どこか猟奇的な画にも見えますね。
さてこいつをどうやって焼いて食べるかって話ですが、さすがにこのまま丸焼きにするのは時間がかかりすぎます。
ブロックのまま見せてくれるのは、「今からこの肉を食べてもらいますからね〜」っていう、いわばサービス。
衝撃的な出会いをはたした羊肉は一度退場し、網で焼きやすいようカットして再び持ってきてもらえるというシステムになっています。
箸休めとして頼んだ、

キュウリのニンニク和え(680円)
なんかをソワソワとつまみながら待っていると、いよいよ羊肉が再入場!

ドン! ドン!

ドーン!!!
と、どこに出しても恥ずかしくない切り身になって帰ってきてくれました。
で、こっからはもう、

ガンガン網に乗せて、

時にはさらに食べやすくカットして、

焼けたら食う!
のエンドレスループ!
味付けはこの、

独特の調合スパイス
を

たっぷりとまぶす
一択なんですが、これが最高。
見た目ほど辛すぎず、クミンを中心とした各種スパイスの香りが爽やかで、全く飽きずにいくらでも食べられてしまう。
それはもう、「何か違法な粉なんじゃないの?」と疑ってしまうほど。
あとはもう本当に、

こういった映像
が延々と続くだけなので、写真は割愛しますが、ガツガツと肉をほおばる! グビグビとビールを飲む!
たまに

干し豆腐細切りの和え(680円)
みたいな、箸休め的な品をつまみ、再び肉→ビール→肉→ビール……のループに突入という、幸福な時間。
アドレナリンがドバドバと放出され、後半はもはやトランス状態。
ラム肉なので脂まであっさりとしており、食べても食べてももたれることなくずっと美味しいのもすごいっす!
とはいえ、先ほどまで存在していた巨大な肉塊が目の前からきれいに消え去った頃には、6人全員お腹いっぱい。
「幸福な状態とはこのことか……」っていう、大満足の宴となりました。
こちらのお店には、中華料理屋さんらしく単品料理もたくさんあるので、そういったものをいろいろ頼んでみる楽しみ方もあると思うんですが、今回僕らは羊肉メインで、サイドオーダーは上記の2皿のみ。
ビールのピッチャーは何度か追加してたらふく飲み、それでお会計がひとり2,000円そこそこだったかな?
ちょっととんでもない店でした、ここ。
あ、しかもそうそう、これは翌朝のことなんですが、前日にあれだけ肉をむさぼり食ったのになぜかお腹がパンパンに張ったりせずすっきりとしていて、しかも体調が最高だったことも驚きでした。
なんつ〜か、あからさまに体にもいいんですね、羊。
以上、またしても発見してしまった新たなパラダイス。
お嫌いでない方はぜひ行ってみてはいかがでしょう!?
ちなみに今回、ほとんど肉とビールがメインだったので記事のボリューム的には割とあっさりになってしまいました。
というわけで、最後にボーナストラック的に、貴重な写真を載せておきます〜。
2次回のお店で、レモン&グレープフルーツに、

谷口さんが描いたスケラッコさん!
と

スケラッコさんが描いた谷口さん!
聚福楼(ジュフクロウ)
住所:東京都豊島区西池袋1-37-16 大雄ビル4F
電話:03-6912-7333
アクセス:JR、東武、西武、東京メトロ 池袋駅
告知