野毛だけじゃない横浜のヤバさ
すみません、ここのとこ横浜の「野毛」にやたらと縁があって、今年に入ってからもう、毎週行ってるんじゃないか? ってくらいよく足を運んでおりまして、今回の舞台も「横浜」です。
先日、スズキナオさん、ハセガワさんという友人お 2人と、野毛で飲もうということになりました。
全員仕事が終わり次第適当に合流する流れだったのですが、僕はその日、けっこう早めに取材仕事が片付いたもので、ひとりで先に横浜へ。
実はずっと気になっていたお店が、野毛からも遠くない「坂東橋」という駅の近くにあり、良い機会なのでそこへ行ってみようと思い立ったのです。
そのお店というのが、女性でありながら野宿を極め、「野宿野郎」というミニコミや、野宿関連の書籍まで上梓されている、かとうちあきさんという方が経営する「お店のようなもの」というお店。
知ったのが最近なものでまだ持っていない「野宿野郎」を購入したかったし、お店のサイトを見ると、楽しそうなイベントも頻繁に行われているような場所らしく、一度行ってみたかったのでした。
というわけで、池袋から湘南新宿ラインに乗り込み 40分弱、春の近づく日差しがポカポカと暖かい電車でウトウトしていると、あっという間に横浜へ到着。
時間はたっぷりあるし、直線距離で 3.5km ほどの目的地まで、横浜駅から歩いて行ってみることにしました。
超近代的で都会的な雰囲気に圧倒される横浜駅周辺ですが、10分も歩くと街が油断しはじめ、昔ながらの面影を残すたまらない風景にたくさん出会うことができます。

近所なら通いたい弁当屋。名物の天丼食べて〜!

謎の多い食堂

これは野毛のあたりだったかな? だまし絵みたいな店

渋すぎる一画

ここは、もうやってないかな……

「たぬコレ」ゲット!
そんな感じで、街を味わい尽くすように小一時間も歩いたでしょうか。
なんだかひときわにぎやかで、懐かしい雰囲気も感じるエリアにたどり着きました。

ワクワクする路地だな〜

名前のクセ!
路地を抜けると……
という、地元の人々でにぎわう巨大なアーケード街へ。

こういう横道
もたくさんあって、アジア系のお店が多い印象。
歩いているだけで最高に楽しいですね。

お酒の妖精を発見
目的地はもうすぐっぽいので、さらにどんどん進んで行くと、道は
という商店街へと続き、

カラオケルームのある町中華。ヤバい。
ついに目的地、

「お店のようなもの」
に到着! が、休業日! ズコー!
まぁ、よく考えたら確認もせず思いつきで来たんだから仕方ないですね……。
今回はタイミングが悪かったけど、またこんど来てみることにしようと気持ちを切り替え、せっかくなのでさらに周囲を散策してみます。
にぎやかな商店街から少し離れたのんびりとした雰囲気で、このあたりの街並みがまた、

たまらない!

この焼きそば屋とかもう!
主食級のメニューである焼きそばを今食べてしまうと、このあと飲み食いできなくなってしまいそうなのと、外のケースにコーラとジュースの空き瓶しかなかったので入らなかったんですが、次に近くに来た時は行ってみようかな〜。

お、銭湯発見!
しかも男湯と女湯の入り口がこんなにもたっぷりと離れているという、都内ではなかなか見ないスケール感の銭湯です。
これは寄っていくしかないですね。
と、入ってみると、これがもう隅から隅まで圧倒されるような素晴らしさ。
昭和の趣をしっかり残しつつ、手入れが行き届き、紅葉の渓谷のタイル絵も素敵だし、さらには 15人くらい一気に入れそうな、超〜立派な露天岩風呂まで!
いや〜最高、もう、完全に旅行気分。

は〜いいお湯だった
さてさて、ここまで準備が整ってしまうと、もう行くところはあそこしかないですよね?
どこって、飲み屋に決まってるでしょうが!
実はさっき、この時間でもうやっているらしき立ち飲み屋さんをひとつ、横浜橋商店街で見つけていたんですよね。
風呂上がりで一刻も早くカーッと喉を潤したいこの状況、あ〜だこ〜だと迷っているヒマはないので、とりあえずそこへ行ってみましょう!

目当てはさっき通った横浜橋商店街の中の

店頭で持ち帰り用に販売されている食品
を見るに、台湾系のお店でしょうか。
店内の様子は木製のドアに遮られて一切見えませんが、入り口に

メニュー一覧
が掲げられているので安心! 安い!
では早速、おじゃましま〜す。

ピータン豆腐(300円)、ホッピー(380円)
ナカの量が本気で嬉しいですね。
そしてこのピータン豆腐が! なんかめっちゃくちゃうまい!
甘めのタレに旨味がたっぷりで、ピータンも深い味わいで、今まで食べたピータン豆腐の中で一番好き! と、今この瞬間だけは確信を持って言えます。
まぁ、今までのをちゃんと覚えてないからなんですけどね。
とにかく最高!
酒が進む進む。
店内は「立ち飲み」と言いつつ全て椅子席。
お店の半分くらいを占める大きな厨房に向けてと、壁に沿ってぐるりとカウンター。
全部で8席くらいの小さなお店です。
厨房では店主さんと思われる若い女性がひとり、忙しそうに働かれており、やはりアジア系のご出身のよう。
まだ明るい時間帯ですが常連さんがチラホラと出入りされていて、その様子から、このお店が街に馴染み、すごく親しまれていることが伝わってきます。
お酒のメニューはもともと豊富なんですが、店内にガラス製の冷蔵庫もあり、お客さんが自分で取り出すスタイルで、「金麦」と「ストロングゼロ」の缶が並んでおり、この 2つが最安の 280円のよう。
これを選んでいる常連さんも多くいて、なんというか、お客さんに寄り添った良いお店だな〜と、無性に嬉しくなってしまいます。

カウンターの隅には金魚とメダカの水槽

豚足(値段不明)
メニューには見つけられなかったんですが、大鍋に豚足、手羽先、モミジなどが大量に煮込まれていて、あきらかにこのお店の名物っぽいので、「頼めますか?」と聞いてみたら出してもらえました。
ムッチリとした身に甘辛い味が染み込んで美味しい!

ウーロンハイ(300円)
追加。
今日はこのあとも飲む予定なので、そろそろ注文は十分なんですが、どうしても気になって仕方ないメニューがあるのでもう一品だけ注文してみましょう。

カキチヂミ(300円)
う、うわー! でっかい!
サクサクモチモチの生地には、見ての通り牡蠣がたっぷりと入り旨味濃厚。
豆豉のような旨味を感じる刺激的な自家製(たぶん)ダレも最高に合いますね。
なんてお得なメニューなんだ〜!
チヂミをじっくりと堪能したところで、今日はお会計。
ここ、また友人などを誘って何人かで来て、他にもいろいろ頼んでじっくり飲んでみたいな〜。
というわけで、また来ます!
はい、この日はこのあと、徒歩 15分ほどの野毛の方まで移動しまして、スズキナオさん、ハセガワさん、さらに当日ナオさんがお誘いしたシンガーの butaji さんも合流。
前回ご紹介した「石松」のある「ぴおシティ」内の「はなみち」という立ち飲み屋で、

乾杯!

ここがまた、

味のありすぎる、

最高のお店で、
この空間、ビルの中なんすよ? 信じられます?
あまり時間がなかったもので、またゆっくり来たいお店がさらに増える結果となってしまいました。
いや〜しかし、来れば来るほどヤバさが深まる横浜の街。
ほんとどうなってんすかね?
とりあえず、来週も行く予定があるので、引き続き調査を続けます〜。

ナオさんが「はなみち」で撮ってくれた butaji さんとの写真
立ち飲み 日昇
住所:神奈川県横浜市南区浦舟町1-1-13清光ビル1F
電話:045-325-8688
アクセス:横浜市営地下鉄 阪東橋駅
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