大衆酒場ベスト1000

2011年10月02日

第44回「椎名(江戸川橋)/玉ねぎサワー」

渋〜い商店街の片隅にひっそりと存在する理想の大衆酒場!

東京でも屈指の“良さげな街”感を醸し出す「神楽坂」から徒歩数分。
その名前すらあまり人には知られておらず、場所もなんとなくあやふや、駅の周りにもなんもない!そんな若干地味な駅が存在します。
そう「江戸川橋」。

高校の時に友達がこの近くに住んでてよく遊びに行ってたんですが、そういう用事でもない限り、江戸川橋で降りた事あるとかいう方はあまりいらっしゃらないんじゃないでしょうか?(言いすぎてたらすみません)

そんなちょっと目立たない街江戸川橋に「地蔵通り商店街」という商店街があります。
これまた古くからの個人商店が立ち並ぶ、こじんまりとした渋〜い商店街なんですよね。
その一番外れ、そろそろお店もなくなり始めた頃、何軒かの飲食店に挟まれてひっそりと営業しておられるのが今回ご紹介したい「椎名」さんです。




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居酒屋椎名





どうですこの佇まい?

“ひっそり”としか言いようのないひっそり感、たまんなくないっすか?
道路に向かって全面的にしつらえられたガラス扉には、入念な“すり”加工。
さらに植木類でのカモフラージュ。
看板は大きすぎず明るすぎない赤提灯が1個。

この“営業させて頂いております感”をプンプン感じる外観だけで、椎名さんが名店だというのがわかる程です。
まさに理想のフォルム!

それではお店に入って行きましょう。
いくらひっそりと佇んでいてもそこはやはり名店。
この日は平日の18時頃にお邪魔したんですが、すでに常連さんで満席状態でした。

店内は想像通りのサイズといいますか、まず20席くらいのカウンターが厨房をぐるりと囲み、要望によって追加されたのでしょうか、お店の入り口付近、そして奥に数席、なんとか入れたって感じのテーブル席があります。

この入り口付近のテーブル席が1スペースだけ空いており、運良く席に着く事が出来ました。

まずは瓶ビール大(550円)、そしてレバ刺しを頂きます。




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生レバーさしみ(350円)





この10月1日より、生肉に関する新衛生基準が適用という事で、訪問はそれ以前でしたので、現在お店で提供されているかは不明です。
この件に関してはそれだけで記事が1つ書けるくらいに厄介な問題であり、またそもそもこういった大衆店でよく提供される豚の生レバーは、規制対象ではない気もしますし、とりあえずこれ以上は言及しないでおきます。

とにかく!写真を見れば一目瞭然、相当なクオリティのレバ刺しです!
その歯ごたえ、新鮮さは、角の立ちっぷりからご想像下さい。
プツンと歯切れの良い食感の後に甘みが口に広がる。
にんにく醤油という潔い味付けがそれを引き立てる!
もうそりゃー最高ですよ。
それにこの量!値段!
言う事なし!



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もつ煮込み(350円)





こちらもレバ刺し同様シンプルかつオーソドックスな一品ですが、うまいっすね〜。
味噌ベースながらもドロドロにならずに澄んだ印象を残した汁と素材で、あっさりとした味わい。

同席した夫婦と思しき物静かなおじさまとおばさま、このレバ刺しと煮込みをなんと1人1皿ずつ、さらにお酒を1杯ずつ注文し、それを平らげたら会計をしてお帰りになられました。
きっと本当にお好きなんでしょうね。
確かについ何度でも食べに来たくなってしまう魅力のあるメニューだと思いました。




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ポテトサラダ(350円)





これはちと変わった味付けで、ガリっていうんでしょうか、酢漬けの生姜?がたっぷりと入っていて酸味が強いです。
上にかけられたソースがさらに酸味を加えます。
ポテサラってあのまったり感と甘みが好きって方も多いでしょうし好みが分かれそうなところですが、これまたお酒が進んでしまう味付けですね。




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自家製焼豚(350円)





逆にこちらは見た目から想像される通りの味付け。
さっきからなんでもかんでも350円ですけど、こんなにたっぷり盛ってもらっちゃっていいんでしょうか?
“自家製”とありますが、カウンターの上の特大タッパーにたっぷりと塊で入っていて、確かに仕込んで来ました感満点!
しっかりとした肉質に脂の旨みが加わり、うん、もうね、マジ最高です。




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あわびうに合え(350円)





さらにこんな物まで350円!

これまたもう、本当に幸せですよ。
よく瓶詰めなんかで見る加工された雲丹でしょうか。
物がきちんとしているんでしょう、たっぷりと雲丹の風味が効いております。
鮑も元の身は小ぶりだったと想像出来ますが、量がたっぷりなんで結局大満足!
脅威とも言えますね、これは。

たまに旅行先なんかで食べる、炙っただけの、やわらかい〜!みたいなのもいいですけど、適度な歯ごたえもあり、独自の絶妙な調理がほどこされたこちらの鮑の方が好きかもっす。
とにかく幸せ!何度も言っちゃうけど。

※“合え”は“和え”が正しい気もしますが、メニュー通り表記しました




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自家製こんにゃく刺身(350円)





お店の名物のひとつでもある自家製のこんにゃく刺身
値段はもちろん350円です。

自家製ってことは、芋から作ってるんでしょうか?
確かに今まで食べたどのこんにゃくよりも歯触りが良く、シャッキシャキを通り越してザクザクといった趣。
不揃いな形もなんだか嬉しいですし、こんにゃくと言えどもかなり食べ応えがありますねー。




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玉ねぎサワー(350円)





さてさて、タイトルを見てからずっと気になっていた方もいらっしゃると思います(笑)。
名物の多い椎名さんで一際異彩を放つメニュー「玉ねぎサワー」

マスターが独自に考案された“玉ねぎから取ったエキスを使用したサワー”です。
写真を見る限り、ザ・玉ねぎ!っていう色味してますよね?
こんなのがメニューにあった日には、そりゃー頼まないわけにはいかないでしょう!

で、肝心のお味なんですが、色々と考えましたが、ここでは詳しく説明するのやめときます。
だってメニュー名や見た目から味の想像がつかない物って、今のご時勢、そうそうないじゃないっすか?
それをわざわざ説明しちゃうのも無粋かなと。

気になる方は、実際にお店に行って確かめてみて下さい!
頼んでも損はしない味である、とだけ付け加えておきます!


てなわけで、安い、うまい、雰囲気最高!
と、大衆酒場の理想形のような椎名さんでした。

食べ盛り(をだいぶ過ぎた30代)の男子2人で、上で紹介したお料理の他にホッピーやらサワーやらも何杯かずつ頂きましてのお会計…




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お見事!





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居酒屋 椎名 - 江戸川橋/居酒屋 [食べログ]


posted by パリッコ at 12:00 | Comment(0) | 第26回〜第50回
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