大衆酒場ベスト1000

2010年11月02日

第23回「はま善(由比ガ浜)/いわしのにんにくバター」

地味なイメージの魚“鰯”の底力を存分に感じられる名店!

「貴様ごときが生意気だ」

そう言われるに違いないとは思うんですが僕、鎌倉や湘南って大好きなんですよね。

なんと言っても東京方面からのアクセスの良さ!
湘南新宿ラインが完成してからさらに身近になった感がありまして、試しに現在時刻で乗り換え検索してみましょうか。
僕が最もよく利用するターミナル駅「池袋」から「鎌倉」への所要時間、なんと1時間11分!乗り換え回数、1回!片道総額890円!
ちけー!あらためて、気軽に行けすぎでしょ、これ。
日帰りだって余裕じゃないっすか。

それでいてなんですか、海があり、山があり、江ノ島があり、鶴岡八幡宮があり、大仏様があり…。
数えだしたらきりがないですけど、とにかくこれでもかってほどの観光地。
僕が住んでいる東京から見て、これほど気軽に旅気分を味わえる地もないと思います。

つーわけで昔から「今度の休みどっか行きてーなー」なんて思った時によく遊びに行ってるんですが、その際に必ずと言っていいほど寄るお店があるんですね。
それが今回紹介する「はま善」さんです!

こちら、江の電の由比ガ浜駅から歩いて2.3分の所にある、小さな料理屋さんです。
あの、道路のY字路のところによく三角形の建物ってあるじゃないですか?
はま善さんがまさにそれでして、なので店内もあまり広くはありません。
小さなテーブルが1つある以外は全てカウンター。
10人は入れないんじゃないかっていう、非常にこじんまりとしたお店です。

得意料理は土地柄、やはり地魚料理ですね。
ホームページを見るとずばり“かまくらの地魚料理 はま善”とあります。
もちろんその日ごとに仕入れられた様々な地魚料理を頂けるんですが、特にメインとなるのが“鰯”です。
そう、数ある魚の中でもそんなにスポットライトが当たる事のない、どちらかと言えば地味な魚である鰯の料理が、本当に絶品のお店なんですねー。

例えばこのはま善さん、夜の営業の他にランチもやられています。
そのラインナップが以下の3種。

  • 地魚ちらし丼/1000円

  • 地魚の盛り合わせ定食/1500円

  • いわしづくし/1500円

となっておりまして、“地魚各種”と“鰯”が堂々と渡り合っている所からもお店のこだわりが感じられますよね!
僕はこのいわしづくしのランチも頂いた事あるんですが、鰯の刺身に鰯の天ぷら、自家製オイルサーディンサラダ、もちろん汁の具も鰯だったりで、様々に調理された新鮮な鰯をこれでもかと堪能出来、非常に満足度の高い昼食でした!
色んなお刺身の味が楽しめる盛り合わせ定食なんかに気持ちが行っちゃうのが人の心だと思うんですが、そして盛り合わせ定食も絶対にうまいんでしょうが、その衝動をグッとこらえて一度はいわづくしランチを味わわれる事をおすすめします!

さて、そろそろ夜のメニューを見ていきましょうか!

はま善さんは、大将と呼ぶにはまだまだ若い(見た目だけかも?)、そして一本筋が通っていそうな男っぷりが頼もしい旦那さんと、その奥さんの2人で営業されています。
広くないお店ですから伺う時は必ず電話をしてから行くんですが、2回目に電話をかけた時「小林さん(僕の本名です)どうも!」と対応して頂いた時の感激と言ったらなかったですね。
着信の番号できちんと覚えていてくれたんでしょうが、そんなエピソードを聞くだけでも、料理に対しても絶対に誠実な仕事をしそうって雰囲気が伝わって来ないですか?
事実全くその通りで、ピカピカに掃除の行き届いた店内で頂く新鮮な地魚料理の数々は、どれも細部にまで神経が行き届き、全てが絶品と言って差し支えなしです!




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いわしの梅たたき





例えばこれ!
いわしの梅たたきです。よーく叩かれてネットリとした食感になった生の鰯にネギなどの薬味、そして梅肉が混ぜてあり、適度な酸味が鰯の身の甘さを引き立ててもうたまりません!
この渋い味わいのお皿を舐め尽くす勢いでおいしく頂きました。

あ、ちなみにすみません!
ここ最後に行ったのがこの連載を始める前だったもので、今回料理の値段をきちんと記憶してないんですよね…。
でもとにかく安心価格で、いつも値段以上の満足感を味わえるお店ですのでご心配なさらぬよう。




1102_02.jpg
生しらす





これはラッキーでした。
生しらすって足が速くて、確か獲ったその日にしか食べられないんですよね。
ちょうど行った時がシーズンだったので、濃厚な旨味の詰まった新鮮な生しらすにありつけました。
大人の味だよね!

さて、それからイカの肝のルイベとか、おすすめのお刺身なんかをちょこちょこ頂いたり、他のお客さんが大将に無理を言って、またそれを大将が快く受け入れて作ってもらってたしらすのかき揚げ(贅沢過ぎ!)をちょこっと味見させてもらったり。
で、そうなっちゃうとまー、日本酒を頂かざるを得なくなって、もう天国ですよね。
いやーほんと、これ書いてたら次の休みにでも行きたくなって来た!




1102_03.jpg
いわしのにんにくバター/900円





そして一押しのメニューがこれですよ!
ごめんなさいね、写真で見るとレモンとピーマンとエノキしか映ってないですけど、下にたっぷりの鰯の身が隠れています。

とにかく、にんにくバター×鉄板!
この時点でそれこそ、消しゴムでもティッシュでもおいしく食べられるくらいの組み合わせではありますが、今回の材料ははま善さんが仕入れた新鮮な鰯!
うまくないわけないじゃないですか。
もうね、むせび泣きながら食べつくしましたよ!
そしてレモンの酸味、ピーマンの苦み、エノキの食感、全てがパーフェクトに絡み合う!
最強っすね。




1102_04.jpg
ごちそうさまでした…





うまいものが食べられるという人生の歓喜を全身で味わっていたらあっという間になくなっていた、いわしのにんにくバター。
食べ終わった後の鉄板でさえもフォトジェニックです。
そして例のごとく、「これだけで酒飲めるな〜」などとほざきながら、未練がましくチビチビとお皿に残ったタレを舐めている僕。
良い居酒屋ファンの皆様は決して真似しないで下さいね。
とにかくそれに見かねたのか大将が「ご飯入れて炒めましょうか?」と夢のような提案をしてくれました!

「え、このタレに、ご飯を?…入れて…………はい!お願いします!」

断る理由ないでしょう。
で、これ。




1102_05.jpg
ご飯を入れて炒めた物です





すいません、興奮しすぎて写真が近いっすね。
でも伝わりますよね?旨味の詰まった脂をたっぷり吸って所々がカリカリになったお米。
あ!その上、卵まで乗せてくれてるじゃないですか!
天才!卵、鰯、そして大将、全てが天才!

味の方はまぁ、語るだけ野暮ってもんですかね。
笑うしかありませんでした。


はい、というわけで、お近くの方はもちろん、全国の皆さんも是非、江の電で旅気分を味わいながらこのはま善さんに行ってみてはいかがでしょうか?
行く前に電話で席を確認するのもお忘れなく!

そんな感じです。
今回は。

それではー!




はま善 鎌倉 いわし料理 地魚料理 はま善かわら版


posted by パリッコ at 12:00 | Comment(0) | 第1回〜第25回
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