大衆酒場ベスト1000

2010年05月16日

第12回「ナカミヤ(静岡)/煮込み各種」

謎の吸引力に吸い寄せられ静岡再訪!

皆様、ゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?

不景気と言われて十数年、長い休みはパーッとワイハかムーグァにでも繰り出してのんびり骨休めしたい所ですが、なかなかそうも言ってられないのが現状です。
僕もそんな余裕とても無くて、だからって家で終日寝て過ごすのも勿体ないし。
となればいつものプチトリップですよ!
関東近郊から気軽に行けて、多少“遠くに来た感”が味わえ、なにしろいい居酒屋がありそうな土地に1泊くらいで出向こう!

と、いうわけで先日、僕はまたしても静岡に向かいました。
そう、この連載の第2回で紹介した「金の字」さんのある、あの静岡です。
「またかよ!」と思われるでしょうが、前回の訪問で僕はすっかり静岡を気に入ってしまったのです。

街の端々に、東京より少しだけ色濃く残る昭和の香り。
最大の名所の1つである「青葉おでん街」。
街を挙げての観光名所が“横丁”ってかなり渋くないっすか?
また海が近いからどこの居酒屋に入っても、僕のような東京の飲食モヤシっ子からすると驚くほどのクオリティ。
何より街が広く、まだまだ奇跡の名店が埋もれてるんじゃないかっていう“掘り甲斐”があるのがたまんないですね!

とは言え、やたらめったら行き当たりばったりに知らない土地に踏み込んでボッタクリ被害に遭っても困りますから、あらかじめ得意のサイバー・リサーチ(Google検索)によって何店か当たりを付けて向かいました。
今回はその中で特に面白く、また満足したお店をご紹介します!




かなりフォトジェニックなので、今回は写真多めで!
突然ですが“モツ煮込み”っていうと、どんなイメージです?
居酒屋のカウンターの中の大鍋で、正油か味噌ベースのタレにモツが放り込まれ、クズ野菜やらコンニャクなんかと一緒にドロドロに煮込まれた、まー大衆酒場の定番料理。
てな感じではないでしょうか?

これからご紹介する「ナカミヤ」さん、“ナカミヤ=中身屋”が由来らしく、つまりはモツなどの内臓系がメインのお店です。
それも煮込みが中心。
ここが既存のモツ煮込みの概念を大きく覆す、大変ファンタスティックな名店だったんです!




0516_01.jpg
駅から徒歩10分くらいかな





勿体振るのはこの辺にして具体的に説明して行きましょう。
一般的に煮込みメニューって、1店にせいぜい1つか2つですよね?
モツか牛スジかって感じで。
しかしこちら、通常メニューですでに“11種類”あります!
というのも、様々な部位の内臓系お肉をそれぞれに合った全然違う味付けで煮込んでいるんですね。
もう全部書き出しちゃいましょうか。

  • タン/カレー味

  • 豚ばらなんこつ/しょうゆ味

  • とんそく(沖縄テビチ風)/しょうゆ味

  • ハチノス(牛第二胃)/トマトソース

  • ハンバーグ(なんこつ入り)/デミグラス

  • 和牛すじ/クリームソース

  • もつミックス(しろ、がつ、てっぽう、他)/みそ味

  • もつミックス(しろ、がつ、てっぽう、他)/しお味

  • タンした/しょうゆ味

  • 豚ハラミ/キムチ味

  • すね肉/チリソース

以上、全て1皿370円!
どうなんですかこの暴力的とも言える魅惑のラインナップ!
我々酒好きを悶死させようという魂胆が見え見えです!

1皿ずつが適度な値段とボリュームなので「色々と味わって楽んで下さいね」という配慮は感じられるものの、やはりかなりの人数で行くか、何回か通わないと全メニュー制覇は難しいでしょうね。

しかもこの煮込みの入った鍋がね、しっかりと掃除の行き届いたピカピカのカウンター上に、ずらっと並べられているんですよ!?
壮観と呼ぶ以外にありません。
「ちくしょーなんで俺、近所じゃねーんだ!」
とか嬉しい悲鳴をあげつつ、こんなに悩む事は仕事では絶対にねー!ってくらい悩みに悩みつつ、食べたい順に注文して行きましょう。




0516_02.jpg
タン/カレー味煮込み/370円





カレーの香りにいきなりガツンと胃を刺激されますね。
口に運ぶと「やわらけー!歯、いらねー!」…もうこれで伝わりますか?
最高っす。




0516_03.jpg
ハチノス(牛第二胃)/トマトソース煮込み/370円





ハチノスをトマトソースで煮込むっていうと、これはまさしくイタリア料理の「トリッパ」というやつですね。
キャラに合わないかも知れませんが、僕の大好物の1つです。
トマトソースで柔らかく煮込まれ、シャキシャキと適度な歯応えを残したハチノスがたまんないです。
たっぷりと効いたチーズの風味がまた絶妙!

ちなみにこの皿を食べ終わり「ソース勿体無いなぁ」なんて思いながら箸でチビチビ舐めていると、渋めのマスターがじっとこちらを見ている視線に気付きました。
無言で見つめ合う事3秒(体感20秒)。
「ヤベ、これは流石に品が無かったか?追い出される事止むなし…」と思った直後に一言「パン、いりますか?」と優しく声をかけて頂きました。
イタリアンでは残ったソースはパンで拭って食べるのがシェフへの賛辞にも繋がるらしいですから、その辺もイタリア式ですね。
もちろんちょっと照れながら「あ…お願いします」と答え、皿がピカピカになるまでおいしく頂きました。




0516_04.jpg
ハンバーグ(なんこつ入り)/デミグラス煮込み/370円





これまたヤバすぎた!
フワフワのハンバーグにコリコリとした軟骨の歯応えが最高のアクセントを加え、デミグラスの甘味が肉の旨味を引き立てます。
なんていうか、やけにテンション上がる味!
普通の挽肉だけじゃない内臓系(牛スジ系?)の荒々しさを感じた気がするんですが、すみません、僕のバカ舌ではそれ以上の事は分りませんでした。




ここでひとつ、驚愕の事実をお知らせ
さて、これで3種類制覇、次は何を食べてくれるんだ!?とお思いでしょう。
そんな皆さんに驚愕の事実をお伝えしなくてはなりません。
実は…

「もうお腹いっぱいになっちゃいました」

いやマジ申し訳ないっす…。

実は上のメニューの間に、かなり煮込み以外のメニュー挟んじゃったんす。
だってここ、肉系の刺身だけでまた8種類もあるんすよ!
他にも酒に合うとしか思えない単品メニューが山ほどあるんすよ!

お通しの絶品「レバーペースト」に始まり、表面と中心部の食感の違いがたまらない「レバ刺しあぶり」、臭みゼロのコブクロを爽やかに酸味で味付けた「酢もつ」、180円という驚異の安値で満足感たっぷりの「かたまりベーコン」、そしてその日のおすすめだった「リードヴォー(子牛にしかない稀少部位)のソテー」。

これらを頼むなって言われてもねぇ…それ、無理じゃね?
全て大満足でおいしく頂きました。

というわけで、「煮込み各種!」とかメインで取り上げておいて3/11種類しか確認出来なかったんですが、今回はこれで勘弁して下さい!
もしお近くにお寄りの方がいらっしゃったら、是非レポートして下さい!
僕もまた行かずにはおれない!

そんな感じ!

そのうち静岡では外せない“おでん”のお店も紹介しますねー。
では。




煮込み ナカミヤ - 静岡/居酒屋、もつ料理、ホルモン、もつ [食べログ]


posted by パリッコ at 12:00 | Comment(0) | 第1回〜第25回
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。