1年中で今が一番うまい、あの液体のお話
今年もついに7月っすね〜。
僕なんかはもう夏が大好きなもんで、5月くらいから少々肌寒くても極力Tシャツにハーフパンツ、iPodでは常にかせきさいだぁを流して完全に臨戦態勢でいたんですが、いよいよ誰がなんと言おうと夏本番!
気温もグングン上がって来てるし、こう暑いと毎日昼から「あれが飲みてぇ〜!」という気持ちとの戦いですよね?
あ、あれってのはこれです。

ビール!!!!!
さて、1日中そんな気持ちと戦いを繰り広げつつ見事それに打ち勝ち、いよいよ仕事が終わってもまだまだ外は明るい。
今日はそんな時にフラーッと寄るのに最適な、ライトなお店をご紹介したいと思います。
ただし場所が西武池袋線の「ひばりが丘」というマイナーな駅でして、もうこの時点で「全然ライトじゃねぇっ!」と叫びたくなる方もたくさんおられると思います。
そういう方に対しては「申し訳ない」としか言い様がないんですが、是非雰囲気だけでも楽しんでもらって、ご近所でそういうお店探して下さいー!
ってわけで今回のお店なんですけど、ひばりが丘北口からほど近い「リカーショップ・フェイム」さんです。
店名から察せられる通り、酒屋さんです。
そう、この連載にも何度か登場している“角打ち”ってやつですね。
しかしながらここが従来の角打ちの、カウンターの角にしみったれた親父たちがたむろして、ワンカップかなんか煽ってるイメージ(極端な例)とは180度真逆の素敵空間なんですよねー。
お店に近付きますと、窓が大きく、清潔そうな店内が外からでもよく見えます。

酒屋のBAR
なんて看板も出てて、これなら若い女性なんかでも気軽に入れそうじゃないっすか?
基本はもちろんこんな感じで、

普通の酒屋さん
なんですけども、一角にこんな風に、

BARスペース
があると。
5、6人は座れそうなウッドカウンターに加えて、小さなテーブル席が1つあります。
で、BARスペースには一応簡単なメニューもありますよ。
グラスワイン赤・白(350円)とか、スパークリングワインのクォーターボトル各種650円。
おつまみも数種類のチーズが140円〜240円くらい、ドライフルーツが枝付レーズンとイチジク各140円、ミックスナッツが120円とか。
まーそんなもんなんですけど、ここは酒屋さんですからね。
店内にあるお菓子とか乾き物の類は全ておつまみにしてオーケーですし、ドリンクメニューに至ってはほぼ無限にあると言っても過言ではありません!
それではまず酒屋さんスペースの方を覗いて来ますか。
もちろん一通りのお酒を扱われてるんですが、特筆すべきはビールコーナー!
人気のベルギービールにとどまらず、そんじょそこらではお目にかかれないような珍しい世界のビールが所狭しと並んでいます!
で、さらに嬉しい点なんですが、こんな感じで、

フムフム…

ほうほう…

なるほどねー!
と、1本1本に対し国旗で国を明記した上に、味の特徴なんかを非常に細かく丁寧に解説してくれているんです!
これは本当にありがたい!
僕の居酒屋に関する持論の1つに“読み方が難しい焼酎のメニューにふりがなが振ってないお店は不親切”というのがあって、まぁそれがダメとまでは言わないんですけど、逆に全部にふりがなを振ってくれてるお店には好感持ってしまったりするんですよね。
このフェイムさんはその最たる存在というか、1つ1つの味を把握した上で、綺麗な文字で独自の解説を付け、しかもそれをパウチまでしてあるというね。
営業努力というよりもむしろお客さんの立場に立った真心からのサービス。
最高です。
では、ごちゃごちゃ言っててもしょうがないんで色々飲んでみましょうか!
全てが酒屋さん価格というのもありがたいのに、グラスまで出してくれるので、本当に贅沢感があるんすよねー。

NESSIE(378円)
オーストリアのビールなんですが、なんとスコットランドのハイランドモルトを使用した上に6ヶ月熟成させた“ビール界のウイスキー”と呼ばれる1本だそうで、ウイスキー大好きなもんで飛びつきました。
スモーキーな味わいで大変贅沢。

DESPERADOS(410円)
フランスのビール。
こちらは写真に先述の“お店からの解説”が写っていたので転載してみましょうか。
ライムの香りと味がほんのりとする爽やかなテキーラ味のビールです。軽やかですがしっかりとコクもあり、今までのビールになかった味に。
どうです、飲みたくてたまんないでしょう?w

AMBAR EXPORT(値段忘れ)
こちらはスペインのラガービール。
アルコール分がちょい高めの7%で、ガツンと来ます!

MONGOZO(手前・値段忘れ)
見ての通りのココナッツ風味のビールで、他にも数種類のフルーツのフレーバーがあります。
気分は完全にトロピカル!

Tiger Beer(値段忘れ)
シンガポールのタイガービール。
南の島から東南アジアへ!
てな具合に、気の向くままに世界各地のビールを味わえるのが楽しすぎる!
いや〜まじで最高ですよ。
あ、ちなみにおつまみの個人的なおすすめがこちら。

ミックスナッツ(120円)
これ、業務用だかなんだかで小売りはしてないものらしいんですけど、やたらとうまい!
ナッツの他に乾いたチーズみたいのとかクルトンみたいなのとか入ってて、とにかく酒と合う!
是非お試し下さいな。
とまぁそんな感じで大変居心地も良く楽しめるお店であるフェイムさんなんですが、まだまだ嬉しいポイントがあるんですよね〜。
ちょっとこちらをご覧下さい。

バーカウンター正面
たくさんのビールとそのメーカーのオリジナルグラスがズラッとディスプレイされています。
じつはここにある銘柄は、全てメーカーのオリジナルグラスに注いで頂くことが出来るんです!
そのデザイン性や多様さからコレクターも多いベルギービールのグラス。
各社がそれぞれ香りや泡立ちがベストになるように考え抜いたこれらのグラスでそのメーカーのビールを飲めるなんて、こんな嬉しい事はないっすよね!
もちろん価格もヒューガルデン・ホワイトの400円を皮切りにどれもお手頃。
とりわけこれはインパクトがでかいですよね〜、見たことある人も多いんじゃないでしょうか?

パウェル・クワック(510円)
理科の実験にでも使うような独創的なフォルムが楽しいこのグラス。
そこらのバーなんかで頼むと周りの人にジロジロ見られて大惨事な上、1,000円くらい取られちゃうようなイメージありますけど、こちらでは気軽に頂けます。
メニュー表にそれぞれの銘柄に関する解説や逸話が記載されているんですが、この変な形のグラスと持ち手の木枠、これに関する記述がまた面白かったですね〜。
なんでも海の向こうの昔の人たちが“馬に乗りながらでも飲めるように考案された形”らしいです。
いやいや、こんなん持って馬なんか乗ったら、グラングランで馬びっちょびちょだから!
っていうか、わざわざ馬上でビールをグラスに注いで飲むなっつーの!
いや、っていうか、そもそも馬の上でビール飲むなっつーの!
と、何段階にも渡って突っ込みたくなる愉快さでした。
さらにこちら、運が良ければ看板猫ちゃんにも出会えることも。

こちらには一瞥もくれず店内奥へ去ってっちゃったけど…
こんな感じで色々と、とっても楽しくて素敵なお店なんで、お近くへ起こしの際は是非寄ってみて下さいね〜。
ちなみにさっきのベルギービールのグラスは、これまた1個400円くらい〜という手頃なお値段で購入まで出来ちゃいます!
あんまりの可愛らしさに、僕も2つほど買っちゃいましたよ。

デリリュウム&ロシュフォール
はい、そんなわけでそろそろ「今日は絶対ビール飲んで帰る!」と決意を固めてる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
もしそうなら書き手的にもしてやったりです!
僕も今日は絶対ビール飲んで帰るんで、是非この地球上のどこかの酒場で、魂で乾杯をかわしましょう〜!
それではまたねー。
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リカーショップ・フェイム
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