大衆酒場ベスト1000

2014年04月18日

第103回「百味(所沢)/つくね 辛口」

ストリートの地下に広がる巨大空間に、昼間から飲める大衆酒場が!

え〜、ただただ自分の好きな居酒屋を紹介していくという内容のこの連載も、3ケタに突入して今回で103回目ですか。
103回といえば…、あそこかなしかないよなぁ。

というわけで、さっそくですが今回ご紹介するお店を発表します。
埼玉県は所沢の「百味」さん!

“百”に“味”と書いて“ひゃくみ”。
…お察しの通り、103回とかけたダジャレですね。

はっきり言っておもしろくもおかしくもないと思いますが、思い付いてしまった以上実行しないわけにはいかなかったんですよ。
世のおじさんたちが、条件反射的にオヤジギャグを口にすることを止めようがないのと一緒です。
自分もそういう年代に足を突っ込んできたってことでしょうね。
まぁ、このネタも一応は連載を103回続けてこないと成り立たないってことで多目に見て下さい。

もうこれ以上前置きすることもないので、さっさと本編にいきましょう!


所沢、無い人には一生縁の無い街でしょうね。
東京の西側には西武池袋線と西武新宿線ってのがほぼ並走して走ってて、池袋と新宿から出たその2つが交わるのが所沢です。
その先の秩父方面ならまだしも、わざわざ都会から出向くほどのなにかがあるって駅でもないので、埼玉方面の方々以外には馴染みが薄いことと思います。

ただ駅前は、このあたりでは一番開けてるんですよ。
とりあえず生活に必要な一通りのお店は揃っていて、真新しさを求めなければ娯楽施設も豊富にあり(カラオケとか漫画喫茶とかですけどね)、都心方面よりもこっちの方が近い、って方々にとってはとても便利で、愛着もある街だと思います。

西口を出ると目の前に、




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プロペ通り



の入り口があります。
ここが一番のメインストリートですね。

ちなみに“プロペ”とは、日本の航空発祥の地である所沢にちなんで、“プロペラ”から取ったネーミングだそうです。
なんで“ラ”だけ外したんですかね?字画でも悪かったんでしょうか?
まぁ本音を言ってしまうと、どうでもいいので、さっさとそのプロペ通りを突き進んでいきましょう。

そう、今回のお店は、プロペ通りの中にあるのです!

大勢の人々で賑わうこの通りは、客引きなんかも多いので、気を付けつつズンズン進んで下さい。




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僕の好きなこの看板



どことなく、鳥山明先生の描く“アレ”を思い起こさせるような…、いや止めましょう、飲食の記事でそういう話は。
とにかくこの印象的な看板が見えてきたら目的地はもうすぐです。




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到着〜!



百味は、駅から向かうとプロペ通り進行方向右手の、でっかいゲーセンの地下にあります。
赤×白を斜めにレイアウトした看板がいかしてますね!

入り口前の時点で目移りしてしまいそうなお品書きたちに後ろ髪を引かれつつ、階段を下ります。
中へ入るとそこには…




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ドーン!



と老舗の風格漂う空間が!

建物自体は商業ビルといった趣なので、まさか地下にこんな異空間が広がっているとは、それこそ通りを行き交う女子高生たちなんか想像もしていないことでしょう。
俗世と隔離された、これぞ居酒屋の醍醐味ってやつを感じられます。

また、でっかいゲーセンの下にあるので店内も超〜広い!

僕が普段よく行く街の小さな居酒屋を小箱のクラブ/ライブハウスとするなら、百味は居酒屋界の「リキッドルーム」!もしくは「ageHa」!
超大箱居酒屋なんです。

上の写真がメインフロアでしょ?
見切れちゃってますがその右側は、全て小上がりの座敷フロアになってます。
さらに、プールこそありませんが、入り口を入って左に進むと…




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サードフロア!



ここだけで小さな居酒屋が1、2軒すっぽり収まってしまうような空間が広がっています。

この店内を大勢の店員さんが忙しそうに行き交っているわけで、それは圧巻。

で、今日はそのサードフロアに通して頂きました。




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床の間



の招き猫、細長い髭がちゃんと付いてて芸が細かく、可愛らしいです。
またこの整然と並んだ座布団がいいじゃないですか!
見るからに落ち着けるよな〜。
酔ったら寝転がりたい!(極力しませんが)

では、さっそくビールから。




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アサヒスーパードライ 大瓶(430円)



他にもキリンラガー一番搾りなど、銘柄はいくつかあるので、ドライはちょっと…って方もご安心下さい。
しかし大瓶でこの値段はお見事ですよね。

お通しは、なんか肉のしぐれ煮のようなものでした。
細かい味を判別する舌を持ち合わせておらずすみません!

ちなみにこの日のメンバーは、僕、妻、そしてお友達のDJ、MAKI SHIMODAさんの3人。
全員食事もまだということで、欲望に任せてガンガン注文していきますよー。




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かにサラダ(540円)



思わず接写したくなってしまうこのボリューム!
特にカニの盛りの良さは特筆ものですよね。
ここの料理は万事がこの調子で、とにかくケチケチしておらず、豪快。
それでいて大味ってこともないので、そりゃーこの大箱でも長年人気を保っていられるはずですわ。




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さしみ三種盛(1,080円)



毎日築地から仕入れるという魚介類は新鮮そのもの!
切り方も大ぶりで満足度高いです。

この日は店員さんから「今日はちょっと珍しい八角なんかも入ってるよ」と教えて頂いたんですが、一旦様子を見つつ他の料理を頂いてるうちに満腹になってしまって残念。
食べてみたかったなー。

※八角、こんな珍しい魚だそうです

大好きながら頼みすぎると公開する揚げ物も、3人もいると色々食べられますね。




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穴子天(540円)



僕は以前、穴子がちょっと苦手だったんです。
今は克服したんですが、たまに独特の臭みがある時ありません?
しかしこの穴子天は、無論そんなもの皆無で、フワッフワで旨味がたっぷり。
いや〜うまい。

かなり大きな1匹を3等分にして揚げているようで、幅の広い部分からしっぽ方面の細い部分まで、ちょうどそれぞれの重さが同じになるくらいに切り分けてあります。
そんな芸の細かさが嬉しいんですよね。

しかし1人で食べたらこれ、ご飯があれば天丼1杯分としても十分通用する量じゃないでしょうか。




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ハムカツ(490円)



これまたでかい!
しかもハムが、なんていうんでしょう?ボローニャ?ただのっぺりとしたのじゃなくて、高級感を醸し出してるやつなんですよね。
※バカっぽい説明ですみません

あんまりせこいこと気にしても無粋ですが、原価だってお高いんじゃないでしょうか?
で、あるからして、旨味、甘味がやたら濃く、さらに衣の割合と揚げ方も素晴らしいので、かな〜りレベルの高いハムカツとなっております。




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とりの唐揚げ(430円)



またか!またそんなにでかいのか!
もう驚き疲れてきました。

見えづらいですがゴロゴロとした唐揚げが4つ。
かなりカリッとするまで揚げてあり、まず衣がサクサクで香ばしくうまいです。
もちろんそんな衣に包み込まれた鶏肉もジューシーそのもので、つまり全編通して最高です。

こういったものを欲望のままにがっつく行為というのは、塩辛と日本酒でしんみりやる良さと甲乙付けがたい、人類共通の喜びですよね。
それがこの大箱というシチュエーションとぴったり合って、もうこれ以上望むものなどないって気分です。

それなのに、




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レモンサワー(220円)



サワー系が220円という驚異の安さが追い打ちをかけてきます!

俺、死ぬときは畳の上で死にたいわ。
百味の。

さぁ、まだまだいける!とさらに頼んだのは、




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串各種(1本110円)



もつ焼き屋ほど種類は多くないですが、鳥〜豚の主要部位が揃っています。
この甘すぎずキリッとしたタレ、かなり好みの味でした。

で、串の注文の時に「つくねだけは1人1本食べよう!」って話になって、3本頼んでおいたんですよ。
ここに乗ってないですよね?
後から届いて、また驚かされました。




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つくね 辛口(1本155円)



比較用のiPhoneと共に。

なんでしょうかこのインパクト!
きりたんぽ?フランクフルト?いや、それ以上の存在感です。

つくね自体は、ナンコツなんかを混ぜて歯応えに変化を出しているようなタイプではなく、細かく挽かれた鶏肉のオーソドックスなものですね。
辛口なのでかなりの量の一味が練り込んであり、これが辛党の僕にはたまりません!
それで味付けがさっきの、僕好みのタレなわけでしょ。

一般的なつくねの玉1つ分を1口と完全して、大体20口分くらいはず〜っと楽しめるんです。
これが幸せじゃないわけがない!
1本155円?狂ってる!




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清酒 大徳利二本入(430円)



締めの熱燗は、斜めの構図で酩酊感を演出。


ってわけで、特別「ここがすごい!」という特徴があるわけではないオーソドックスな大衆酒場である百味さん。
しかしながら細かい驚きポイント満載で、一度行けば地元の方中心に愛される理由が納得できる名店でした。

耳寄り情報として、営業時間が午前11時から!
笑っちゃいますよね。
今度は昼から行こっと。


あ、そうそう、こちらは、かの吉田類大先生も酒場放浪記で訪れたことのあるお店なんで、それで知っている方も多いかもしれませんね。

そしてなんと!この日、座敷からメインフロアの奥の方〜にふと目をやると




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吉田類さんに少し雰囲気の似たおじさん



が飲んでいらっしゃいました!


以上です!





より大きな地図で パリッコの「大衆酒場ベスト1000」 を表示

百味 所沢プロペ店 - 所沢/居酒屋 [食べログ]




告知

2014年5月5日(月・祝)
第十八回文学フリマ
東京流通センター第二展示場

開催時間 / 11:00〜17:00
入場料 / 無料

ライターの大坪ケムタさんと合同で「大坪ケムタとパリッコ」として参加
ブース:Fホール・2階 エ-20



2014年5月24日(土)〜5月25日(日)
EARTH DAY CAMP Natural High! / ナチュラルハイ
山梨 道志の森キャンプ場

開催期間 / 5月24日(土)08:00〜5月25日(日)19:30
チケット料金 / こちらを参照して下さい



2014年5月30日(金)
テレポップ谷(Tele-Pop-Ya)!!(2)
四谷 アウトブレイク

開催時間 / 24:00〜05:00
当日料金 / 2,000円(1ドリンク別)

出演 /
 Raveman
 FQTQ
 パリッコ
 LOTTA(aka.その名はスペィド)
 OCCHIII























  




posted by パリッコ at 13:35 | Comment(0) | 第101回〜第125回
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