告知
昨日(2014年6月16日)発売された「Brutus No.780 -もっと!おいしい酒場。-」の中の、酒場に関する50人アンケートのコーナーに参加させて頂きました。

文章量的にはほんの1ツイート分って感じなんですが、全体的にいい本ですので、ご興味ある方はチェックしてみて下さい!
僕がこんな名門雑誌の酒場特集に関われたのも、今ここを読んで下さってるみなさんのおかげです。
本当にありがとうございまいた。
これからも精進していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 m(_ _)m
さて、本題へ。
都心の奇跡!安くてうまくてしっかり飲める、超穴場の中華食堂
とある平日の夕方、出先での仕事が早めに終わり、あとは直帰するのみという素晴らしい状況が発生しました。
日が落ちるまではまだまだ時間があります。
これ、人生における“ちょっと一杯飲んでから帰りたいシチュエーション”のベスト3には入りますよね。
今いるのは、新宿から高田馬場の小滝橋までをつなぐ、小滝橋通り。
場所は新宿と大久保の中間あたりです。

このへん
ここからなら思い出横丁も歌舞伎町も徒歩数分ですが、なんとなく今日は新規開拓をしてみたい。
なにしろ気持ちに余裕がありますからね。
で、「あ、そうだ!」と思い立ち、大久保方面へと向かうことにしました。
大久保というと、メインストリートにも裏通りにも韓国系のお店がびっちり並ぶ、日本屈指のコリアンタウンとしてあまりにも有名ですよね。
むしろ、もうそうい店しかない街だと思い込んでしまいがち。
ところが、裏に回るとちゃ〜んと、味のある飲み屋街も存在するんです。
新宿から小滝橋通りを大久保方面に進み、百人町の交差点を超えたらすぐ。
大久保駅南口に斜めに繋がる横道に、こんな素敵な風景が広がっています。

新大久保〜大久保にかけてのコリアンタウンから見ると真裏、観光客の方もさすがにこっちまでは足を伸ばさないだろうというエリア。
僕は以前大久保の近くで働いていて、ここも何度か通ったことはあったんですが、まだ飲んだことはなく、ずっと「一度飲んでみたいな〜」と思ってたんです。
よし、今日はこのあたりで店を探してみよう!
楽しいな〜!とワクワクしながら、通りを一往復。
立ち飲み屋、焼鳥屋など良さげなお店がチラホラあります。
が、すいません、もう心が決まってしまいました!

ここ!
ここに行く!ここじゃなきゃ嫌だ!
この外観を見たら、誰だってそう思うでしょう?
整然と貼付けられたメニュー、思わずガラスに両手をついてうっとりと眺めたくなってしまうサンプル、清潔感のある看板に、入り口横でけなげに出番を待つ可愛らしいおかもち。
今日この状況で、こんな魅力的なお店の前を素通りなんてできませんて。

両手をつくのは我慢しましたが、近寄ってみます
わ、しかも安い!
この立地なら、全体的にあと3〜400円ずつ高くてもいいくらいなのに、ラーメンが400円!
タンメンやマーボーメンなんて、見るからに豪華そうなのに500円!
色とりどりでどれもうまそう〜。
最上段を見るとお酒の種類も豊富できっちり飲めそうですよ。
はは〜ん、わかったぞ。
さては当たりなんだな?この店。
てなわけで、今日は大久保駅南口から徒歩1、2分に位置する中華料理「日の出」さんにお邪魔します!
中途半端な時間なのでゆったりと余裕のある店内。
まずは、何はともあれビールが飲みたい!

ビール 大ビン(550円)
を頂きます。
仕事を終え、暑い中ウロウロした後のよく冷えたビールは、無論“最高”です。
そしてやっぱり、こういう大衆中華にはビンビールが似合いますよね。
まぁ「なぜ?」って聞かれても答えられませんけどね。
なんで大衆中華にビンビールが似合うのか、今度時間があったら調べてみますよ。
何かおもしろい由来とかあるかもしんないし。
とにかく今は小難しいことより、この店にはビンビールが似合っていて、それがうまいというだけでOK!
お店はご高齢の夫婦お二人と、その息子さんで営まれているようです。
この三人の雰囲気がまた素晴らしい。
注文は女将さんが取りにきてくれたんですが、「ここ(エアコンが当たるから)寒くない?寒くなったらこっちに移ってね」なんて、まるで家族のように優しく、笑顔で接して下さいます。
ところが店員さんどうしの会話は常にどこか喧嘩腰。
大将がテレビを見ながら「どこもブラジル(ワールドカップ)ばっかりだなー!」と言うと女将さんが、「何言ってんのよ、そんなのいいから仕事仕事!」ってな感じ。
仲が悪いというんではなく、これが家族間のデフォルトなんでしょう。
つまり、さっき僕が“家族のように”なんて感じたのは錯覚で、通い詰めてこの会話に自然に混ざれるようになってこそ、本当に家族と認めてもらえたということなのかもしれません。
一息ついて、ここであらためて店内を見渡します。

素晴らしく長方形の店内だ。
まるでボックスティッシュのように長方形。
その内部隅々まで掃除がゆき届き、とても清潔。
壁に貼られたメニューにも一分の狂いもなく、お店の几帳面さをそのまま表しているようですね。
なんだか無性〜に居心地が良いです。

こっちは定食系メニューか
驚くほど安いっすね。

つまみ/一品系も充実
嬉しいのは半分チャーハン(300円)と半分カレーライス(300円)。
酒飲みって、飲んじゃえばご飯ものはそんなに必要としないんですけど、「少しだけチャーハンやカレーを味見してみたい」っていう、どうしようもなくわがままな欲求が芽生えたりするもんなんですよね。
そこに来ての手頃なハーフサイズ。
“痒いところに手が届く”お手本のようです。

こっちのメニュー
は貫禄あるな。
創業当時からのものかな。
そんでもって、

アルコール類
生ビールは390円、ホッピーセットは380円、酎ハイが290円で、焼酎水割が250円。
何も言うことがありません。
さて、今日は軽く一杯のつもりなので、ご飯モノや麺モノも気になるところではありますが、一品料理系からいくつか選んでみることにしましょう。
まずは、

にらのおしたし(250円)
“おしたし”っていうのは、僕の江戸っ子アピールではなく、お店の表記そのままです。
大きめの皿に荒く削られた鰹節がダイナミックに踊り、なんだか嬉しくなってしまう見た目です。
醤油を一周回しかけ、ちょっと鰹節をどけてみると、

かなりのボリューム!
これだけでジョッキ3杯飲めって言われても全然余裕な量ですね。
すごいなぁ!
ところで僕、前どっかの居酒屋で“ニラユッケ”というメニューを食べて、これが気に入り、以来家でもたまに真似してるんです。
要するに茹でたニラに生卵の黄身を落としてユッケ風の味付けで食べるんですけど、これがなかなかいいつまみになるんですよね。
つまり何が言いたいかというと、次にここ来た時には、この“にらのおしたし”に、50円の生卵をトッピングして食べてやろう!っていうこと。
きっとうまいと思うんだよなー。
次にやって来たのは、ちょっとおもしろそうなメニューだな、と思って注文した、

酢どり(400円)
うわ!すげぇのが来た!来てしまった!
400円という手頃な価格と“酢”の響きから、なにかあっさりした前菜的なものがやってくると勝手に想像してたんで、面喰らいました。
そうか、酢どり=酢豚の鶏版(しかも具は肉のみ)ってことなのかな。

ビールと比較
するとそのインパクトが少しでも伝わりますでしょうか?
ラードの香りがふんわりと漂う肉屋系の鶏から揚げ、そこに酢がベースのトロミのある餡を絡めてあるという感じかな。
酢がきつすぎるってこともなく、見た目に反して味も濃すぎなくて、とても優しい印象です。
肉もめちゃくちゃ柔らかくて、かなりの絶品ですよ!これは。
ただ見ての通り量もすごく多いんで、2、3人でシェアできたらさらに良かったなー。
とはいえ、後半ラー油なんかで味を変えるとまた新鮮で、飽きずに最後まで食べ切れました。
お腹が空いた時に来て、これと200円のライスを頼んだら、すごい丼が完成すると思う…。
そして

しめじの竜田揚げ(300円)
ギャー!
さっきの繰り返しになってしまいますが、もっと小皿のおつまみみたいなもんを想像してたんですが、これまたすごいボリューム。
軽〜く一杯飲んで帰るつもりが、大皿の揚げ物を一人で2枚という、とんでもない状況になってしまいました。
しかし、しめじの立田揚げ、これまた人生で初めて出会ったメニューです。
予想してたのはかき揚げとかフリッターっぽいものなんですが、なんとしめじを1本1本ほぐして揚げてあります。
相当手間がかかるでしょ、これ。
ただ衣が軽いので、どんどん箸が進んでしまいますね。
ほら、よく「半分だけ食べよ〜」とか言ってスナック菓子を開けたが最後、食べきるまでその手を止められないことってあるじゃないですか?
まさにあの感覚。
ポイッ、サクッ、ポイッ、サクッ、て感じでついやめられなくなる中毒性がありますね。
ただし中身はしめじですから、衣の下にはシナッとした、フワッとした、あの独特の食感があり、またきのこ類特有の艶かしい旨味がきちんと感じられます。
レベルの高い調理法とスナック感覚の同居というか、なんともおもしろい一皿ですねー。
それにしても酒のつまみとしては最強クラスですよ、これ。
さて、もう一杯

酎ハイ(290円)
を追加し、なんとか料理を食べきりました。
さすがにもうお腹いっぱいだし、帰りましょうかね。
外観に惹かれて入り、その期待を裏切らないばかりか、一品一品に驚きがあり、一発で惚れ込まされてしまったこちらのお店。
久々に「出会えて良かった!」と嬉しくなってしまう、超名店でした。
一人で来てご飯を食べていかれてる方がよく頼んでいたのが中華丼(500円)だったんで、こんどはランチもしに来てみたいな。
あとは、何人かで来て色々つまみながら飲む方が絶対に色々楽しめる店なので、今度は誰かを誘って来よう。
ただし、店内には4人テーブルしかないので、メンバーは計4人までだけどね
というわけで、今回もお読み頂きありがとうございました。
また次回ー!
より大きな地図で パリッコの「大衆酒場ベスト1000」 を表示
日の出中華 - 大久保/中華料理 [食べログ]
告知
2014年7月6日(日)
いきいきナードコア感謝祭'14
中野 heavysick ZERO
開催時間 / 14:30〜20:30
当日料金 / 3,000円(1ドリンク付)
当日料金(フライヤー有) / 2,500円(1ドリンク付)
前売予約料金 / 2,500円(1ドリンク&ナードマンステッカー付)
出演 /
シニア
限界LOVERZ
DieTRAX
DATゾイド
DJ JET BARON
DJ SHARPNEL
パリッコ
ラムダブラー
ジュニア
暗黒神話
umio
ごきげんTV
鼓膜シュレッダー
サイバー長介
DJ AEONMALL
DJ Panopticon
totsumal
密林戦士スーパーサグ
VJ /
PORTASOUNDS
セーラーチェンソー(ナードコア神SET)
かっか(NC帝國 / コバルト爆弾αΩ)+ mirrorboy(コバルト爆弾αΩ)
フリーお菓子 /
ぐちょん
前売予約 /
sugi0928@gmail.comまで
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